金融アセスだより(第62回)
金融機関との付き合い
金融委員会に参加するようになって、かれこれ3年近くになります。当初は、委員会に参加してもみんなが何を言っているのか分からず、どうも場違いなところへ来てしまったという思いがありました。
しかし、ただ嘆いていても始まりません。それまでの勉強不足を反省し、出席を重ねるうちに、段々と内容が理解できるようになってきました。
ここのところ金融委員会では金融機関へのヒアリングを行っています。そのため、実際に銀行の営業担当者が来社した時には、詳しく何度も教えてもらっています。その結果、担当者が変わる際の引継ぎで、「勉強熱心な社長ですよ」と言われたこともあり、徐々に対応が変わってきたように思います。
信頼関係を築く
借り入れをする際にも詳しく話を聞き、条件を交渉しています。最近では別の銀行の営業の方から借り換えの提案をされ、良い条件で了解をもらえるようになりました。
もし、金融委員会に出ていなかったら、ここまで金融機関に対して物を言う事はできなかったと思います。今では他の企業の情報や情勢などの話を通じて、コミュニケーションも充分に取れるようになってきました。
心がけているのは、自社の状況や今後の予定なども数字を示して話すようにしていることです。以前は銀行の営業担当者が来社した際に渡していた決算書も、こちらから銀行に出向き、内容の説明をするようにしています。このように今後の方針まで伝えるようにして、長いお付き合いができればと思っています。
(有)スクラムコミュニケーション 大野 健次