東日本大震災復興支援(1月〜3月)
強い絆のもと全国はひとつ 〜愛知事務局4名が岩手同友会に

経営者の強さを感じて

事務局  伊藤 沙弥香(1月10日〜20日)

増強した入会申込書を持つ伊藤局員

少しでも力になりたいと思い岩手同友会へ向かいました。沿岸部では、モノではなく生活が流された現実の悲しさを痛感しました。それでも、残された深い悲しみを胸にしまい、一歩ずつ前へ進む経営者の強さを感じました。

岩手の会員の方々は皆、震災後、経営指針に戻ったそうです。改めて、日常の経営指針実践の重要性を学びました。

また同友会には、全国に支えあえる仲間がいるということを実感し、同友会運動に確信が持てました。

多くの方が犠牲となり教えてくれたことを決して忘れず、人と人とのつながりを大切にして、それぞれが、それぞれの地域で精一杯努力することが復興につながると信じて、同友会運動を進めていきます。

指針書を復興の柱に

事務局  服部 勇佑(2月1日〜10日)

「奇跡の一本松」の前で福岡の坂田局員(左)と

岩手の会員の方々は、出会う人みな前向きで、常に岩手のため、自分の会社の社員を守るため、前向きに経営をしていたことに驚きました。

なぜ、ここまで前向きになれるのか。そう考えた時に気づいたのは、普段の例会や役員会では常に自社の経営に立ち返り、会の事も社会の事も考えていることでした。岩手同友会では経営指針づくりから自社の存在意義を問い直して、何のために経営をするのか、社員を守り、どう会社を発展させていくのかを常に学び実践してきた経験がありました。その活動が支えとなり、震災後も指針書を復興の指針とし、社員と意思疎通を図り、こんな時だからこそ前を向いて復興に携わっていかなければならないと、立ちあがれたのだと感じました。

全てを失いながらも前向きに

事務局  池内 秀樹(2月27日〜3月7日)

八木澤商店のあった場所で河野社長(中央)や福岡の町田局員(右)と

今回、岩手同友会へ支援に行かせて頂いて一番印象的だったのは、人間の強さと、同友会運動の凄さです。

津波の被害を受けた沿岸部では、全てを失いながらも企業を再興させている経営者に出会いました。その様子には、辛さ悲しさがにじみ出ていましたが、それでも前を向いて歩くという覚悟に中小企業家の凄さ、人間の強さを感じました。

「経営者の責任」を、本当の危機の中でどう実践するのか。岩手の会員の方々と接するなかで、同友会運動が積み上げてきた大きさに圧倒され、そうした経営者に真っ向から向き合う岩手の事務局員の姿に、身が引き締まる思いでした。距離は離れていても、同じ志を持つ人たちとつながっていることを忘れず、同友会運動に邁進していきます。