名古屋第5支部−合同例会(2月10日)
世の中が激変 〜外部環境に打ち勝つ

加藤 明彦氏  エイベックス(株)

報告を行う加藤氏

新市場を視野に

第5支部合同例会では、外部環境の変化に対応し会社を発展させ続けてきた加藤明彦氏(エイベックス)を報告者に迎え、黒字企業づくりについて考えました。

激動の時代を克服するにはまず「経営者の責任」を自覚すること。経営者の責任は、不況時の雇用を守ることにあると加藤氏は言います。なぜなら、社業が上向き仕事量が増えた時、肝心の社員がいなくては対応できず、仕事を減らしかねないからです。

加藤氏は次に、技術戦略を持つこととして、他業界へ技術を転用し市場を創造することを提案します。既存製品の既存市場だけが事業領域ではないといい、新市場を視野に入れ広く営業活動をすることの大切さを説きました。

また、経営指針の浸透も欠かせません。理念・方針・計画において全社員が同じ方向を向けば、社員の潜在能力が発揮されたり、経営陣の社員に対する感謝の気持ちも生まれ、良い結果につながります。社員一人ひとりを尊重し、会社経営=人づくりと捉えて会社発展の原動力を養おう、と加藤氏は語りました。

愛知県の同友会の組織率は4%です。一方、日本企業の26%が黒字企業だといいます。加藤氏は「ならば、同友会の会員は全員が26%に入ろう」と呼びかけました。

 

(株)らいふぼーと  広田 建一