どうゆうき

▼「会員はお客様ではない」と福岡、大阪の理事会で報告した時、大変な驚きで捉えられました。福岡、大阪では会員を減らし続けているのに、愛知ではなぜ毎年会勢を伸ばしているのか、愛知の組織運営を紹介しました

 

▼愛知同友会50年史「道なきみちを」を編集中に、2つの発見がありました。1つ目は創立2年目の総会議事録。1年目の総括として上げられている9点(P27)が、今でも取り組んでいる愛知の課題だからです。それは「自主的・民主的運営」「会員報告の例会」「組織運動強化」「増強強化」「対外広報」「他団体との連携」「他同友会との連携」「専門部強化」であり、1年目にして同友会の本質を見定め、50年間追求し続けてきたのです

 

▼2つ目は、ビジョンに従って組織を果敢に改変していることです。宮崎本店の宮崎社長のお話では、老舗はそのままでは100年続かず、不断の変革の中にこそ老舗たる秘訣があるといいます。同友会も同じで、「理念」を掲げ「不断の変革」があるからこそ組織の存続があるのです。では、「不断の変革者」は誰か。それは会員一人ひとりです。「自主的」に活動し「民主的」な会運営の中で「連帯感」を強化していく組織こそ自立型の組織です。従って「会員はお客様ではない」、自ら活動する主体者なのです

 

▼いま、その50年の成果としてあがっているのが中小企業憲章です。その地方版の条例づくりが各地で広がっていき、中小企業家の声を広める運動が大きく展開している今こそ、仲間を増やす時です。他同友会とも連携した活動が国を変えることにもつながります。

 

副代表理事  加藤 昌之