金融委員会(8月23日)
自社の将来像を示す 〜日本政策金融公庫と懇談

長期の固定金利が強み
日本政策金融公庫熱田支店にて金融懇談会が行われました。日本政策金融公庫からは熱田支店長以下2名、同友会からは副代表理事以下6名の計8名が参加しました。
企業支援に関して、日本政策金融公庫はセイフティーネット機能を有し、金融円滑化法施行以前から中小企業に対してさまざまな支援を行っています。
民間金融機関を補完する位置づけから民間金融機関では融資困難な長期の固定金利での融資を行い、設備投資の資金需要に対応しています。昨年度の実績では5年以上の長期貸付が融資の94%を占めています。
また、企業の再生支援や成長のきっかけを作るために、経営改善計画策定支援のコンサルティングや資本性ローンによる「企業の格付改善」支援にも重点が置かれています。
自社の将来像を示す
同友会からは「景気が悪いと言われながらも、表面的には事業は継続している。しかし自社の外部環境の変化の実態がつかめないので、危機感を感じている」という会員の声が紹介されました。
全国的に貸出残高は横這いの6兆4000億円で、約8%がリスク管理債権と言われています。金融機関は、円滑化法終了で直ちに支援を打ち切るわけではありませんが、長期的な企業継続の視点で対応が強化されます。私たちは金融機関に対して悪い部分も含め小まめに自社の状況を報告する、いわゆる「コミュニケーション」をとって、将来性に理解を得ることが必要となります。