シニア部会(3月11日)
生きがいを問い直す

吉田 正克氏  (株)サンワ

浮氷をかきわけ前に進む(撮影・吉田氏)

3週間の南極旅行

今年1月から2月にかけての約3週間、夫婦で南極旅行へ出かけた吉田正克氏より、旅先で撮影した写真を見ながらの報告と、外国人参加者との交流を通して感じた日本と世界の文化の違いについてお話ししていただきました。

まず、旅程や南極までの行き方が説明された後、写真が紹介されました。吉田氏自身が撮影した南極の雄大な自然、野生のペンギンやクジラなど極地の厳しい環境に生きる生き物の写真を参加者は見入るように眺めていました。

日本人は仕事優先

今回の旅行では、約30名の日本人以外はドイツやスイスなどヨーロッパからの参加者が過半数を占めたそうです。そして、日本人は女性が多いのに対し、ヨーロッパからは夫婦参加が大半であることに驚きます。

吉田氏は、「日本では、定年後の男性が仕事以外の生きがいを見い出せていないのではないか」と指摘します。仕事優先で家事を女性任せにしたりせず、普段から自分のことは自分でやることが夫婦円満に繋がること。そうすればこそ、今回のように南極旅行に夫婦で参加することができたと話しました。「職場の第一線で働く時から、退いた後の家庭生活について考えることも必要だと思う」と日本人の働く目的に問題提起しながら締めくくりました。