障害者問題委員会(9月22日)
秋のバリアフリー交流会を開催

〜1日インターンシップ、屋台とライブで交流

独自の道具を使いボールを正確に挿入する社員(中央)

晴天の下150名が集う

障害のある人たちと触れ合い、その生きざまから学ぼうと呼びかけたバリアフリー交流会は、晴天の下、総勢150名が集いました。この交流会は、職場実習受け入れの広がりなど、自立支援に結びつけることも目的としています。

今回は1日インターンシップを実施し、会員企業の「バネ組み、ボール入れ、部品並べ、箱作り、防錆紙折り」の5つの作業を体験しました。教えるのは、毎日その作業をしている障害のある社員たちです。部品を見せながら、手順に沿って丁寧に説明する姿は、働くことでの誇りを感じさせてくれます。

インターンシップを希望した養護学校の生徒や会員経営者らは見よう見まねで組み立て、「むずかしい」「できた」などの声が上がり、次々と他の作業にもチャレンジしました。40代で初めて本物の作業を体験した男性は、実習の機会が増えるようにと望んでいました。

インターンシップ終了後は、9つの屋台コーナーで会員が得意の料理を振る舞い、ライブや参加者の体験交流で親交を深めました。

社会への一歩を応援

後日、養護学校生徒の父兄から届いたメッセージには、「実際に働いている障害者の方たちが、自分の作ったものを見せながら教えてくれました。さすが一般就労している方たちで、仕事が早く丁寧です。娘は最初、バネ入れをしたのですが、難しすぎて途中で挫折。箱作りや製品並べの作業は達成でき、嬉しそうでした。2年後に就労を目指しており、その一歩として良い体験となりました。娘にどのような仕事が合っているのか共に探っていきたいです」とありました。

第3回となったバリアフリー交流会ですが、関心を持つ経営者、参加企業が毎年少しずつ増えています。これからも働きたいという意欲を応援する企業の輪が広げられるよう取り組みます。