金融アセスだより(第86回)

新年に寄せて

私は岐阜同友会所属で紙の卸販売業をしている尾関と申します。愛知同友会金融委員会にゲスト参加しており、ここで学んだ事を書いてみたいと思います。

第1に、委員会に参加するようになって金融問題が身近なものとなりました。2013年度は金融円滑化法後の局面変化の年で、たくさんのトピックが出ました。日銀や大手銀行が机上で考えていること。地方の銀行が実行できていること、できていないこと。そして中小企業が受けている影響の検証など、階層毎に理解ができました。自社でも、特に地銀の対応を中心に社員への報告に努めています。

中小企業を取り巻く環境は厳しいですが、嘆いていても良くはなりません。伝え方を間違えれば社員に不安だけが広がります。問題を正しく理解した上で、今できることを社員へ発信する、その積み重ねが大切です。金融委員会は正しい知識が得られる場であり、その「先」の道筋を社員に明確に示すことが私にとっての課題だと思います。

理念や方針を決定することも大事ですが、それらを達成する根拠や計画が今後さらに重要になってくると思います。計画のヒントが掴める金融委員会での情報交換は、とても有意義な時間となるはずです。これからも折に触れ、学びを深めるつもりです。

 

オゼキ紙商事(株)  尾関 好一 (岐阜同友会)