どうゆうき

▼2006年から毎年、新入社員共育研修に携わっていますが、最初は「うちの会社で新卒なんて取れるわけがない」と考えていました。しかし、徐々に「新卒の社員と一緒に良い会社にしたい」という想いが募るようになりました。準備に3年をかけ、私が共育委員長に就任した09年、当社は初めて新卒者を採用しました

 

▼それ以前は、社員に対して不満ばかりを抱いていました。多分、社員も同じように私に対して多くの不満を感じていたと思います。ところが新卒社員が入社してからは、その社員を育てようとする一体感が会社全体に生まれた一方で、逆に新卒社員から謙虚さや素直さを教えられ、会社は大きく変化してきました。現在は正社員のうちの半数が新卒社員になり、社員の平均年齢は15歳も若返り、会社の将来について前向きに考えられるようになりました

 

▼今年2月、当社は創立50年を迎え、周年記念祝賀会を開催しました。その際に新卒社員と幹部社員で演奏した祝い太鼓は、演奏者にとっても観客の方々にとっても、心高ぶる記憶に残る一瞬となりました。毎年の新卒採用や経営指針の実践、同友会での気付きや学びの実践で、経営姿勢の確立や、社員と共に育ちあう社風が生まれつつあります

 

▼今後も人間教育を会社経営の柱とし、また支えてくれる人への感謝の思いを感じながら、社員一人ひとりが成長することで、会社全体の成長へとつなげます。お客様、取引先、地域にとってなくてはならない存在の会社をめざし、全社一丸体勢となって毎年進化を続けていきたいと思います。

 

共育委員長  丹羽 昭夫