どうゆうき

▼名城大学と愛知同友会は従来から協力関係にあります。名城大学には特に経済・経営学に関わる内容で講師を務めていただいたり、自動車分野を専門とする教授の仲介で、東北や九州の中小企業と自動車研究会メンバー企業との交流を推進したこともあります。そうした実績も踏まえ、新たな連携のあり方を求めて、このたび「産学地域連携協定」が締結される運びとなりました

 

▼新しい仕事づくりを目的として今年4月に発足した研究会「アイクル(仕事づくり連携研究会)」の活動を進める上でも今回の締結には大きな意味があります。大学の使命のひとつとして研究成果の社会還元がありますが、そうした研究開発の多くは大企業との間で行われてきました。これに対し、私たちは中小企業ならではのスピーディーな対応力や技術力といった強みに加え、愛知同友会の強みも活かし、新市場創造やイノベーション創出による新たな仕事づくりにつなげることが求められます

 

▼それにはまず、大学の研究者に中小企業の取り組みや技術力を理解いただき、大企業との違いを活かせる環境づくりを進めていくことが必要です。大学でどのような研究が進められているのか、困りごとは何なのかを把握できれば迅速な対応が可能となります。アイクルの活動には大学の研究者や関係者にも参加いただき、そこに研究課題が持ち込まれれば、小グループの連携事業の具体化になります。この取り組みを通じて学生や研究者の就職活動にもつながれば、より意義深い連携協定になるものと期待しています。

 

産学連携担当  鳥越 豊