活動報告

広報部会「障害者雇用に取り組む」(6月3日)

笠原 尚志氏  (株)中西

「障害者への理解と根気で雇用ができる」と笠原氏

メリットと課題

6月の広報部会では中西の笠原尚志氏に、「なぜ障害者雇用に取り組むのか」について報告していただきました。

冒頭に上映されたDVDで笠原氏も所属する障害者自立応援委員会の活動が紹介され、笑顔で働く障害者の方々の映像が流れました。笠原氏は、「全ての人間は生まれながらにして生きる権利と幸福になる権利を持っている」という人間尊重の考え方が、同委員会の根底にも流れているといいます。この想いを持って障害者雇用を他人事と思わず考えてほしいと話し、自社での取り組みを紹介しました。

中西では障害者の方をパートナー社員と呼び、その成長を皆で喜び合う風土になっていること。障害者を雇用することで健常者にも変化があり会社の成長に繋がるなど、会社や社員にとってプラスになっていることなどが話されました。

一方で、プライベートの問題に踏み込む難しさもあり、障害者の方の老後はどうなるのか、保護者とのコミュニケーションをどのように取るのかなどが課題として挙げられました。

ボランティアではない

その上で、笠原氏は障害のある人への理解と根気、きっかけがあれば障害者雇用はできるとし、障害者自立応援委員会では雇用をしたい会社と障害者とのマッチングもしていることを紹介しました。また雇用には「ボランティアではなく、障害者を成長させ会社の戦力と捉えて育てていくという想いが必要」と強調し、報告をまとめました。

グループ討論は「障害者雇用の現状をどう感じたか」をテーマとし、意見交換がされました。「障害者雇用は社内の仕組み作りや理解が必要」「現状での雇用は難しいが、今回をきっかけにしたい」などの意見が出されました。

最後のまとめとして小島英一郎氏が、「私たちは社員の成長なくして自社の成長はないということを、人を生かす経営の中から学んでいる。それは障害者も健常者も同じであり、雇用をする以上、一人ひとりの社員とどう向き合うかが問われている」と話し、部会を閉めました。

犬飼突板 (株)   犬飼 英清