活動報告

第20期役員研修大学 第4講座「心の通う経営指針」(8月19日)

山田 健雄氏  (株)名栄社

10年を経て、指針の浸透を実感

第20期役員研修大学・第4講座、山田健雄氏の報告を紹介します。

指針は自分との約束

近年、経営指針を成文化する会員が増えましたが、「実践」が課題の方も多いと思います。私も指針を作ったものの、机にしまっていました。そんな中、全国交流会での報告準備で自社の状況やありたい姿を考えたこと、またISO取得に取り組んだ時にマネジメントシステムだけでは「心が無い」と気づいたことで、経営理念・方針・計画の必要性を痛感しました。経営指針を実践しようと心に決めたことが、私の「経営姿勢の確立」の始まりです。

指針経営は自分自身との約束です。今はできていなくても、将来必ずできるようにすることを社員に伝え、できるところから少しずつ実践・改善する。自分で言ったことは必ずやるという「経営者の覚悟」が非常に大切です。

継続が会社の力に

経営指針を発表したら、毎年継続することが重要です。自社では初めての指針発表会から10年近くかかって、指針に関する意見が幹部だけでなく複数の社員から自発的に出てくるようになり、そこでようやく指針が社内に浸透しつつあることを実感しました。

経営指針は、社員と共有することで進化していきます。ここ数年、自社では1泊の幹部研修を通して方針や計画を練り、指針を共有し、なんでも言い合える仲間づくりを進めています。今では自社の未来のために、言いにくいことも言ってくれる関係です。業界は厳しいですが、指針を共有し、なんでも言い合えるこの社員たちとなら、この荒波も越えていけると確信しています。