活動報告

広報部会「企業づくりと地域は一体」(8月5日)

和田 勝氏  (株)トータル・サポート瀬戸

地域、自社のビジョンを持つことが大切

中小企業家の見地に立つ瀬戸市ビジョン

報告者の和田勝氏(トータル・サポート瀬戸)は、中小企業の地域での役割として、雇用・納税・金融・地域行事へ参加等があるが、グローバル化の進展等の変化の中でも、各社が事業を展開する地域に目を向けて「深耕」し、その中で自社で何ができるかを考えることが、地域「振興」の第一歩になるといいます。

続いて、瀬戸地区での取り組みとして、「瀬戸市ビジョン」の紹介がされました。これは、地区内で結成された「経営環境室ビジョン研究チーム」の会員7名が、昨年4月から議論を重ね、今年3月にそれぞれの決意を示したものです。瀬戸地区では議論の過程で、途中経過の報告も兼ねた例会を2度開催し、地域資源の見直し等について会員間で議論を深めたそうです。

地域行政との関わりというと、政策や条例など「難しい」という声もあるが、条例ありきで考えず、地域のインフラである私たちが「こういう地域・会社にしたい」というビジョンを持つことが第1だと、和田氏はいいます。各社の努力を応援してもらうための政策や条例であって、順番を間違えてはならないと問題提起がされました。

地域を真剣に考える

グループ討論では、同友会らしい地域との関わりや、地域のインフラになるために何ができるかを意見交換し、「町内会やお祭りへの協賛等で、自社が地域に不可欠な存在になりつつある」「これからも地域の困りごとを吸い上げることから実践したい」などの意見が出されました。

まとめとして、氏原憲志氏が「今一度、自社の地域のことを真剣に考える機会とし、各地区へ落とし込む推進力になってほしい」と話し、部会を締めました。

なごや経営労務サービス  野坂 隆政