共生社会の第一歩
合同企業説明会(共同求人委員会主催)で「障害者相談コーナー」を新設して
松田昌久(株)コトジヨー・社長(障害者問題委員長)
ビジョン実践の第2年度として
障害をもつ学生たちの就職状況も厳しくなっています。現在、愛知県の中では約26大学・207七名の学生が在学。福祉大就職部の話では、学生は7月に行われるハローワーク主催の障害者のための企業説明会をタッゲットにしており、一般の説明会への参加は少ないようです。そのような中で今回は、14件の相談があり、相談内容を一部紹介します。
(Aさんと)「私のようなものでも採用していただけますか?」という質問に、障害があることで、知らず知らず一歩引いて生活している現実を感じました。「こうしたらハンディを解決できます」。そう言える学校教育や環境が大切です。手が不自由だから、と言う学生の手を見せてもらいましたが、どうってことない、十分働ける手です。励まし、希望業種のブースを紹介しました。
(Bさんと)熱心に、ブースで話をしているのは、パソコンには自信があると言っていた学生です。足元には彼の足代わりの杖が置かれていました。帰り際、コーナーに立ち寄り、これからの就職活動について話をしました。
相談内容はさまざまで、すぐに解決できることばかりではありませんが、同友会の企業説明会は共生をめざした説明会だと、会外にも、会員にも知っていただける場になったと思います。
●障害をもつ学生採用の手続き
(1)会社説明の時点で求人票を学生職業センターに出す。(職安でもかまいません)学生に求人票を出していることを伝えてください。・学生職業センター(電話052−561−4061名駅住友生命ビル内)※この段階で、「面接はしない、内定は出さない」ように注意してください。
(2)学生がセンターへ行き希望の会社の紹介を受けます。
(3)面接します。
(4)採用にあたっての制度利用はセンターまたは職安に相談してください。