復興した神戸で中同協第三十二回定時総会が開催
全体会と二つの分科会で愛知の活動を発表
「同友会運動の前進で新世紀を切り拓こう!〜同友会理念を企業と地域のすみずみに」をスローガンに第三十二回中同協総会が七月十三〜十四日、兵庫のポートピアホテルを会場に開催され、全国四十四同友会から千四百名が、愛知同友会からは四十一名が参加しました。中同協の赤石義博会長の「大激動期の時期に学ぶことが非常に大きな力になることを震災前より会勢が増えた兵庫の会員に教えられました」のあいさつで始まり、中同協幹事長の河野先氏より議案が提案されました。
「九十九ビジョン」と(全体会)金融問題で実践報告
全体会では、昨年の活動に関連しての実践報告が愛媛、兵庫、そして愛知の三同友会から行われ、愛知の鋤柄代表理事からは「二十一世紀型企業づくりと金融問題」のテーマで、愛知同友会が昨年四月に策定した「99同友会ビジョン」の内容や愛知同友会が金融問題に取り組んだ教訓がホームページを使って紹介されました。会員企業を対象にして調査したデーターの一つひとつが「中小企業の生きた情報」としてマスコミで注目され、国会質問の中でも取り上げられたこと、さらに金融問題での同友会への期待が高まっていることなどが報告されました。
(1)理念(2)異業種交流二つの分科会で報告
この総会では二十の分科会が設けられ、愛知同友会から二名が報告。「同友会理念の形成とその今日的意味を学ぶ〜企業経営と同友会づくりにどう生かされているか」(第一分科会)では鋤柄代表理事がパネリストとなりました。同友会理念の形成と発展が企業経営と同友会運動にどう具現化されているかを実践的に検証し、同時に新世紀に向けての企業づくり、同友会づくりの挑戦課題についての報告を行いました。また第十二分科会「新しい時代に対応した異業種交流活動〜開発型グループ『エントロピー豊明』の実践」では、山本栄男氏((株)サカエ・尾張支部長)がエントロピー豊明の設立経過や教訓、異業種交流のこれからの展望について発表しました。
兵庫同友会から勇気を与えられた
この総会では、兵庫同友会が五年前の大震災からたくましく立ち上がり、企業の再建と同友会活動の再構築の課題を立派になしとげ、震災前よりも会員数が増え、千二百五十四名の会員数になったことが報告されました。兵庫の会員が力強く切り拓いていく勇気を持ち、同友会理念を実践し、地域に目を向けた会活動を行った結果であることことに対し、全国の、そして愛知の参加者からの大きな共感が寄せられる中、閉会しました。