どうゆうき


▼七月初めに愛知同友会のホームページ「アイネット」で事件が起こりました。他同友会のある会員が各地同友会のホームページの中の会員紹介をまるごとコピーし、自分のホームページ上であたかも同友会の管理者であるがごとく、経済交流を促すサイトをつくったのです。このことを発見した報道部では即日抗議するとともに、各地同友会にもこの経過を連絡しました。紆余曲折はありましたが、七月末にこのコピー名簿は削除されました
▼歴史の浅さからかなんでもあり状態のインターネット。これに対応すべく著作権法も改正され、コピーに対しては著作権侵害としています。会のホームページにリンクする形であれば、逆に大歓迎なのですが、コピーとなると大違い。一見同じように感じますが、元のページは管理者により日々更新され、情報がどんどん新しくなったり、訂正されていきます。しかしコピーされた情報は、その時点で管理者や発信者の手を離れ、死んだ情報となります。内容によっては過去の間違った情報が訂正・削除できず、そのまま残ってしまうということが十分考えられます
▼インターネットにより大量の情報が時間と空間を越えて簡単に受け取れる便利な時代になればなるほど、その裏に今回の著作権や個人情報(プライバシー)の問題、そしてネット犯罪等といった大きな危険性をはらんでいます。経営者としてITは今後避けて通ることのできないものです。ただ進めていくうえで、まだまだ「諸刃の剣」であることを、常に頭の片隅に置いておく必要があるのではないでしょうか。

広報委員長 服部庄三