三河支部例会(7月24日)
今やITは経営の必須アイテム〜学びそして生かそう〜

新井雅樹氏(株)タイデックス・社長(名古屋第1青同)
「今やITは経営の必須アイテム」をテーマにした本年度第二回目支部例会が七月二十四日に開催され、百二十名が参加しました。ちょうど、沖縄サミットも終わり、「IT憲章」が発表され、その必要性も再認識されたところです。
「情報リテラシー」が今後のキーポイント(新井氏)
新井氏は企業内情報のトータルソリューションサービスを社業とする一方で、同友会の中では名古屋支部の「net・intend」の代表としても活躍されています。氏は「IT」についての現状とその必要性を、プロジェクターを使って説明。ややもすると「カタカナ用語」には耳が離れしてしまう人達にも、かなり理解されたのではないでしょうか。「企業内における情報環境の構築で、私たちの経営もハイスピードかつフレキシブルに改革できる」という説明には、参加者の多くが興味深く聞き耳を立てていました。また氏は、「情報リテラシー(活用能力)」についてもワンポイントで強調されました。言葉の難しさから多くは語られず、この能力の必要性をどれほどの人達が理解したでしょうか?私たち中小企業経営者が、「IT」を活用し、独自性を展開していくには、まさに、この「情報リテラシー」が今後のキーポイントになるのではないでしょうか。

田島淑雄氏(株)日新・社長(名古屋第4青同)
「企業秘密!」までオープンにして(田島氏)
この「IT」を「e―コマース」として事業に取り入れ展開されているのが(株)日新です。田島社長はギフト販売をおもな事業内容とする中、四年前より自社のホームページを開設し、ネット販売を行っています。ホームページの立ち上げに始まり、現状に至るまでの苦労・工夫点を、「これは企業秘密では!」と思われるところまでオープンに説明いただき、今後、「e―コマース」を取り入れていこうとしている経営者には教科書的な内容となりました。中でも氏は、「ホームページ上において、自分なりの個性をいかに表現するか」という点をかなり強調しています。私たちが日々、同友会の中で学んでいる「独自性を持った自立型企業」は正にこの事ではないでしょうか。
血として肉として自分のものにしょう
「IT」関連の話は「難しい言葉が多く、わかりにくい」という声をよく耳にしますが、数年、いや一年先には日常使われる当たり前の言葉になっていることでしょう。情報インフラもかつて類をみない程のスピードで整備されています。「IT」は決して一過性のものではないのです。私たち中小企業家は、「今」絶対に必要不可欠なことだと認識すべきでしょう。今回の副題は「学びそして生かそう」です。「活かそう」ではなく、「生かそう」です。活用するのではなく、学んだことを血や肉として取り入れていこう。そんな思いでつけられた副題です。さあ、始めましょう!
ディーオーエス 杉原恭久