新支部長に聞く(広報委員会7月26日より)
尾張支部の和を築き上げていきたい
〜人とのふれあいの中で、経営者は成長する〜
広報委員会では各支部がどのような方針で具体的活動を行っていくのか、特に(1)「地域社会と共に歩む同友会」の支部での具体化、(2)支部と地区の関係、(3)「支部と広報のかかわり」などについて、3人の支部長に語っていただきました。最終回となりましたが、尾張支部長の山本栄男氏((株)サカエ社長)に登場いただきます。尾張支部は「99同友会ビジョン」の実践を大前提としてこの4月に発足しました。北は犬山、南は知多半島、東は豊明市、西は海部郡や津島市といった地域を包括し、名古屋市をぐるりと取り囲んでおり、今までにない地区間交流が始まっています。そこでこれらをまとめていくために掲げられたのが今年の活動方針です。この方針を今期中に行い、他支部にはない魅力をつくり上げて行きたいと思います。

山本栄男氏(株)サカエ・社長(尾張支部・支部長)
●実践経験を交流し、地区相互で学びあう
今、尾張支部は九地区で構成されており、会員数も30名から100名と幅広いため、例会づくりもその地区の人数に応じた形で行われています。この利点を最大限に生かすため、支部役員ならびに地区会員が積極的に他地区の例会や役員会に参加し、そこで感じた事、思った事、よかった事を自分も地区に報告し、例会づくりに反映させて欲しいと言っています。そして地区間の交流を活発に行い、新しい友達を増やす、その中から「自立型企業」のありかたを肌で感じ、互いに啓蒙しあうということを方針に掲げています。それを短くまとめると「実践経験を交流し、地区相互に学びあう」ということです。
●地域社会からあてにされる企業に
同友会として、企業家として、地域に関心を持ち、まちづくりを考える。その為にはまず自社の経営指針づくりが必要なのです。成文化していくなかで、「何が自社にはできるのか」「なぜ会社がここにあるのか」が明確になっていきます。そこで始めて自社が成長し、地域に貢献できるのではないでしょうか。企業が発展し、業績があがれば、その行政区は必ずその企業をあてにするようになります。影響を与える事もできます。これらを実現するためには、すでに活動してる地区がリードしながら、交流する。要は「地域からあてにされる」企業づくりと、行政区に目をむけた活動の経験交流を行うことなのです。
●多様なニーズに応える研究会づくり
地区例会とは違った「こんなテーマで学びたい」というニーズ別の、気軽に集まれる研究会(グループ)づくりを推進するのが、今年度の大きな支部の役割です。例会だけでは学びきれない、目的別の勉強会を会員が自主的に行動し立ちあげていけるように、支部が支援していくことです。要は気楽に会員同志が得意技を出しあって交流し、結果を出していく。情報交換しながら、各地区会員との交流を積極的にはかり、尾張支部を盛り上げて行きたいと思っています。
●地域に根ざした新しい地区づくり
尾張支部は現在九地区(愛北、海部・津島、一宮、春日井、瀬戸、知多、尾北、尾張北青同・尾張南青同)で構成されています。あらたに3地区(以下仮称、稲沢、日進・豊明、大府・東海)を増やし、12地区構成に持って行きたいと思います。より地域に根ざした、またその地域からあてにされる地区づくりをめざし、行政にものを言える体制づくりを行っていくということで、人口10万人の都市に1つの地区づくりをしていく構想です。
●地区活性化の起爆剤は増強と広報
しかしこれらを推進していく上で欠かせないのが、地区の活性化であり、忘れてはいけないのが増強と広報の役割だと考えています。今期支部の増強目標は114名です。増強によって各地区に新たな風を吹き込む、このことで地区を活性化して行く。新会員の新しい考えと現会員の経験に基づく行動力、互いに活かしあっていく、そして人が人を呼ぶ環境づくりをめざしています。支部内広報をつくることにより、より各地区に身近な情報交換を行っていけるし、全県の情報をすばやく各会員に知らせることもできるでしょう。地区の特色を生かしつつも全員が、「愛知同友会の会員」という事が自覚できるようにし、尾張支部の和を築き上げて行きたいのです。
●会員同士の切磋琢磨を
今年度はまず第1に支部の基盤づくり、会員1人1人が互いにもっとよく知りあえるようにしたい。その為にも例会、研究会、勉強会、県行事などに進んで参加し、そこで会員どうしが切磋琢磨していきましょう!最後に。人とのふれあいと学びあいこそが、その人を成長させる。1人でも多く自分の尊敬できる人と巡りあうためにも、会活動に参加して欲しいと思います。
【記田中利明】