どうゆうき


▼十一月十一日に行われた第三回あいち経営フォーラムで記念講演をされた関満博先生の著書「新『モノづくり』企業が日本を変える」(講談社・千八百円)は欠席された会員はもちろん、フォーラムに参加した会員は尚さらのこと、二十一世紀を迎える前に読んでいただきたい本だと思う。この著書で関先生は「私たちは『起業し、企業をリードしていく人の“こころ”』に関心を抱き、社会に積極的にコミットし、社会をイノベーションすることに加わることの『喜び』を、次の世代に伝えていかなければならない」と述べている
▼そのような地域経済の担い手の中小企業家が共に未来を語ろうと開催されたフォーラムではあるが、参加目標人数を大きく下回り、約四百名の参加にとどまったことは、率直残念である。「会員数二千五百の福岡同友会は第十四回目の『経営者フォーラム』を開催し、千名の参加者で大きな反響を呼んでいます」と、分科会報告者として参加した鋤柄代表理事は理事会で報告し、さらに以下のようにつけ加えた
▼「愛知のフォーラムは今年で三回目。分科会の内容レベルでは決して福岡に負けてはいません。でも十四回目を迎えた福岡を見ていると、継続は力なりですよ。福岡も失敗を繰り返しながら、蓄積をつくっています。愛知もまず会員に参加してもらわなきゃ。フォーラムの原点は会員みずからがつくりあげ、仲間が参加することですよ」
▼来年のフォーラムにいかに会員の問題意識と叡智を結集し、今年の二倍・三倍の会員を巻き込んでいくか、十二月の理事会での十分な討議が期待される。

副代表理事 福谷正男