全県研究集会「第3回あいち経営フォーラム」(11月11日)
語ろう、地域経済の担い手、中小企業の未来を
■「自立」「地域」を基調にして
今年第3回となる全県研究集会「あいち経営フォーラム」が11月11日、県中小企業センターで開催され、会外の経営者、県や市の職員の方、大学研究者などをあわせて400名が参加しました。今回のフォーラムでは「99同友会ビジョン」の意義を現在の中小企業を取り巻く情勢から掴むことと、フォーラムの主旨である「会員企業の具体的経営課題の解決の一助とする」にむけて、分科会の準備が行われ、各地区からの分科会テーマへの意見や要望を踏まえて、10の分科会が設営されました。
●具体的経営課題に迫る
記念講演では、一橋大学の関満博教授より「ひとづくりからはじまる、ものづくり、地域づくり」のテーマで講演が行なわれました。地域社会からのニーズに中小企業家としてどう応えていくのか、いわば地域とともに歩む中小企業の課題とは何かなどが問題提起され、「地域とどう関るか」の糸口が大変わかりやすく話されました。「人育て」を軸にした「自立型企業実践の課題」について、指針・採用・共育の三位一体経営の実践をはじめ、事業継承、契約社員との共育ちなど「人」に関する六つの分科会が設けられました。また、いま直面する経営課題としてのIT革命、環境問題への取り組み、さらに今回は「地域とともに」に関する課題で、商店街活性の視点から取り組む「商業とまちづくり」と、工場集積地に着目した「製造業集積のまちづくり」など、四つの分科会も行なわれました。今回のフォーラムでは「個別化する経営課題にどう応えるか」が最大の課題で、その中で個別分科会テーマはできるだけ具体的であるよう討議を進められました。一方で様々な課題を残した今回のフォーラムでしたが、2002年夏の中同協総会地元開催のための大きなステップともなりました。