どうゆうき
▼いよいよ21世紀の幕開けです。新しい世紀に入るにあたり、皆様には気分も新たに、経営に取り組まれることでしょう
▼さて同友会では93年の中同協第25回総会(北海道)で「21世紀型企業づくり」なる課題を提起しました。それは第一に、自社の存在意義を改めて問い直すと共に、社会的使命感に燃えて事業活動を行い、国民と地域社会からの信頼や期待に高い水準で応えられる企業、第二に、社員の創意や自主性が十分に発揮できる社風と理念が確立され、労使が共に育ちあい、高まりあいの意欲に燃え、活力に満ちた豊かな人間集団としての企業です
▼すでに前年の92年、愛知同友会では日本福祉大学教授(当時)の小栗崇資氏から21世紀型企業像として3つの企業イメージを学びました。一つは学習型企業、二つ目は問題解決型企業、そしてネットワーク型企業です。このような歴史を経て、「99ビジョン」では同友会の理念を実践し、それをより発展させた企業像として、「自立型企業づくり」の旗印を掲げました。今一度、会員の皆様方が自社でどれだけ実践されているか自問自答してみてください
▼自社では経営方針書には敢えて同友会と同じ言葉を使い、社員に同友会での学びを共に理解し実践するようにしています。言葉は覚えてくれましたが、理念や考え方を心から理解し、納得するまでにはまだまだ時間がかかりそうです。しかしこれができなければ、社会から企業の存在を認められなくなるでしょう。「自立型企業は自立した経営者と自立した社員がつくる」を合言葉に今年もチャレンジが続きます。
代表理事 鋤柄修