三河支部新春のつどい「新春おいでんフェア21」(1月21日)
企業展と講演に200名が参加

●各ブースで熱心に自社や商品のPRが
三河支部の「新春のつどい」が前半「企業展」、後半「講演」という組み合わせで行われるようになって3回目、毎年開催地を変え一昨年岡崎、昨年豊橋、そして今年は碧南で行われました。企業展フロアーは、会員各社のブースで埋めつくされ、熱気と活気にあふれていました。今年の出展数56社82ブースで、出展者は様々に工夫を凝らし、熱心に参加者に会社や商品のPRをしていました。
●儲かる仕組みを考えていこう
講演は東海神栄電子工業の田中義人社長の講師に迎えて「21世紀、健全な経営ができる会社〜利益は掃除から生まれる」というテーマで行われました。田中社長は結果重視からプロセス重視へ、依存体質から自立へ、一面拡大からバランス重視へ、そして自己資本比率を拡大し、自立型の企業をつくり上げられます。また基本を重視し、応用で時代の変化に対応、自分の会社をどうしたいのか指針を明確にする、当事者づくりが大切といった、参加者各自の経営のヒントになる示唆にとんだ講演内容でした。「みんな儲ける方法をすぐ考えるが、田中社長のように、もっと儲かる仕組みを考えていこう」という感想も寄せられました。
三河支部「新春のつどい」を終えて
実行委員長小笠原裕二小笠原自動車(株)

●横のネットワークづくり(第3回企業展)
1月21日、昨年に引き続き、「新春おいでんフェア21」と題し、碧南市文化会館で企業展と講演会を開催しました。企業展は岡崎、豊橋に続き今年で3回目の開催です。製品開発をめざす製造業が多い三河支部では、横のネットワークを広げる一助になっています。この企業展には86ブース・56社が出展し、一般参加を含め200名余りが訪れました。企画の趣旨は、(1)会員同志の横のビジネスネットワークを広げる、(2)良い商品、良い企業を来場者に知らせる、(3)必ず一つ以上の学びを自社に持ち帰るです。
●各社で趣向をこらした展示が
当日は、どんな展示をすればいいか、何をPRするか、今回は自社案内を自前で作り自社の強み、こだわりをどうアピールするかなど、各社で趣向をこらした展示が多く見うけられました。次回への申し送りとしては、(1)告知・宣伝を会内と会外どこまでするか、(2)異業種交流を継続的に考える組織づくり、(3)より多くの会員が出席するために、設営・企画・呼びかけをもっと工夫するなど、今回の良かったことや反省点を次回に活かしていってもらいたいと思います。
講演「21世紀、健全な経営ができる会社とは
田中義人氏東海神栄電子工業(株)社長
企業展とは別に、岐阜県恵那市にある、東海神栄電子工業(株)の田中義人社長(春日井地区会員)を招き、講演会が行われました。テーマは「二十一世紀、健全な経営ができる会社〜利益は掃除から生まれる」です。

●環境整備による経営体質の改善
田中社長は元(株)ロイヤルの鍵山秀三郎社長を人生の師と仰ぎ、「日本を美しくする会」の代表理事を務めるかたわら3つの会社の社長もこなすなど、全国をかけめぐっておられます。91年のバブル崩壊と共に、会社の業績が伸び悩んでいた折、鍵山氏と出あい、これをきっかけに環境整備により経営体質の改善を行ない、以降,利益を倍以上に伸ばされています。田中社長は「掃除は今いる社員を活かし、管理・マニュアルでは改革できないベースをつくるものである」と語られます。さらに「社員の気持ちをどう上向きにさせるか」「強い根をつくる土壌をどうつくるか」「社長の役割はなにか」などについて語られました。
●理解してもらえる体制づくりが大切
具体的な事例として、掃除により機械の寿命が伸びることで不良品が激減し、精度の高い商品ができ、総資本の圧縮が計られ、当座比率と流動比率の差をなくすことができるようになった。何よりも社員が明るく元気になり、自主的に動き、人間関係がとても良くなったと語られます。大事なことは、掃除をするにも押し付けでなく、理解してもらえる体制づくりが大切で、成熟するには時間がかかり、自社でも焦らずやることだと思いました。