三河支部例会は満員御礼!267名(7月)
例会の種類と参加の機会を多くし、支部全体での例会出席率を高めようとの試みで、4つの例会を1セットとした支部例会が、この7月行われました。(A)物流・小売(B)製造(C)建設(D)サービス・飲食と、8地区が4つのテーマ別グループに分かれ、企画し、267名が参加、参加率を高めるという狙いはほぼ達成できました。(A)(C)(D)の例会では業種テーマは異なりますが、「顧客満足度をいかに高めるかを考えよ」「明確な企業理念を持て」「夢に向かって行動を起こせ」などの点で共通しており、報告者の皆さんの強い想いを感じました。(B)の例会では、武田社長の報告から、「自由な発想が生まれる企業風土づくり」「アイデアをいかに事業に結びつけるか」など、参加した製造業関係の方に、沢山のヒントを与えていただきました。各例会では担当地区以外の会員の参加が少なかったことは否めませんが、逆に近くの地域であれば、出席しやすいとも言えます。今回4つの例会の開催には、各実行委員や役員の皆さんには相当なエネルギーを費やして、少しの手抜きもなく企画・運営していただきました。まずまずの成功ではなかったでしょうか。
(株)アルテック長谷川貞行
●Aグループ(担当岡崎、豊橋)7月17日
本気でお客様のためにインターネットを利用した通販の現場より
高津由久氏(株)タカツ
弱冠33歳で、タカツの通信販売事業部の代表を務める高津由久氏を講師に迎えました。氏は、ホームページ画面をスクリーンに映し出して説明され、目と耳で非常に分かり易くかつ興味深い内容でした。
物流の時代から心流の時代へ
当社は私が4代目で、90年の歴史を持つ老舗の金物屋です。初代はリヤカーで金物を売り歩き、2代目が「タカツ金物店」として店舗を開設、3代目で「リビングセンタータカツ」となり料理道具一本に絞り、専門に特化しました。3年前からホームページを開設しましたが、お客様にメリットのあるホームページでなければならないと考え、以上の点を重視しました。(1)情報公開(物流の時代ではなく心流の時代であり、お客様の生の声を公開する)(2)クレーム日記(お客様はメリットだけでなくデメリットも知りたがっており、クレームや質問を載せる)(3)母と娘の使用評価(実際に使った感想を率直に書いてもらい、商品の比較対照してみる、これが小売店の強み)
働くとは人のために動くこと
小売店はメーカーの横暴を許さない検察官の役割、お客様の立場を守る弁護人の役割を狙っているのです。電話は聞き間違い、通信コスト大などで非効率。それに対し、Eメールは記録が残る、正確、伝票になる、コストが安いなどのメリットがあります。また常にトータルにバランスのとれた上質のサービスを維持できなければ意味がありません。「お客様のために」がキーポイントで、自分にしてもらいたいようにお客様にすることです。心からお客様か好きだ、お客様が幸せになってもらいたい。「真の仕事」とは人に仕えること。働くとは人のために動くことです。
(行政書士石原且也事務所石原且也)
●Bグループ(担当刈谷、豊田)7月19日
空洞化に対応するわが社の経営戦略
武田昭俊氏(株)武田工業
成功するまであきらめない
武田社長は先代創業者の精神でもある「本業がいい時、儲かっている時に次の手を打つ」を意識して事業をしてこられました。しかし現実は、氏が社長に就任された時、設備機械の老朽化しており、新卒採用は10年間まったく行われていませんでした。武田社長は当時の社員の給与を1.5倍、年商を五年間で倍にしようと計画を立て、「心の豊かさ」をキーワードに、社員の意識改革に取り組みます。これまで得意先からの新しい仕事については決して断らず、成功するまであきらめなかったことが、自社の空洞化対策の原点になっていると言います。現在、新商品開発プロジェクトの発足させ、将来への一層の飛躍に取り組んでみえます。
「変革による豊かさ」
「『良い会社』とは規模の大小ではない。先行投資と人材教育をしっかりして、利益の出している会社であることは、将来的に見ても明らかだ」と武田社長は語ります。さらに「銀行等の審査機関は数値のみの審査を行う。その結果資金調達に苦労する。しかし、優れた技術を持った会社は優れた情報が集まるので、今はチャンスである」とも語られました。「変革による豊かさ」を求める実践経営を実現された武田社長の報告は自信に満ちていました。グループ討論にはいろんな業種の方が見える中、積極的な意見交換がなされていました。
(SMASH経営センター寺島誠)
●Cグループ(担当安城・知立、碧南・高浜)7月9日
知って得する住居学
四人の専門家がパネリストとなり、想い々の家づくりへのこだわりを語りました。大手ハウジングメーカーからは積水ハウス(株)の磯村光敏氏、地元工務店を代表して(有)サン技建・竹之内偵行氏と波多野建設(株)の波多野辰美氏、さらに建築設計の分野から新和設計の山田武男氏と、立場は違いますが、住まいに対する想いは共通でした。それらをまとめてみると以下のようです。
(1)住まいの中で自然との調和を実現する。それには自然素材を多く使用したり、夏涼しく、冬暖かいように間取り、日当たりなどを考慮する。
(2)通気、換気、炭とシャモット、床下の地熱利用、空気環境、高床式、校倉造、マイナスイオン、森林浴などがキーワード。
(3)魂が安らぐ空間、瞑想・祈りの場としての住居。
(4)幸福を生む住まいであること。
住宅イコール建物でなく、住宅はそこに住む人が楽しく、幸せな、人間らしい生活を、永続して営む空間である。4人のパネリストとサカイフーズの酒井英幸氏、(株)ダスキンクリーン商事の鈴木きよみ氏の両コーディネーターにより、知って得する「住居学」が完成しました。
(あおみ労務事務所柴田比呂志)
●Dグループ(担当西尾・幡豆、三河青同)7月18日
高齢者福祉施設「せんねん村」見学
中澤 明子氏 「せんねん村」施設長
「せんねん村」を見学された方は、リゾート地にあるペンションのような建物群にさぞかし驚かれた事でしょう。従来の老人施設の暗いイメージはまったくなく、環境にも配慮し、地域と共存しており、一方施設内はIT化による効率化が図られ、低コストで上質のサービスが提供されており、全国に誇れる老人福祉施設だと感じました。講演では介護保険サービスを例に、「どうすれば質の良いサービスが提供できるのか」「お客様により満足を与えるには、どうすればよいのか」などを中澤氏に分りやすくお話して頂きました。また、企業のトップに立つ者として必要な事は、「いかに人材(人財)を育成するか」「それには理念を繰り返し伝える事が必要」と話され、「これぞ、まさに同友会がめざすものでは」と思いました。中澤氏の「地域に感謝し、お年よりを敬い、尊厳を大切にし、福祉事業に生涯を捧げる事が私の使命だと思っております」という言葉に、大きな感銘を受けました。
(神谷呉服店神谷誠次)
◎三河支部コンピュータ部会(7月27日)身近なアイテムを学ぶ
(1)ホットメールの紹介
コンピュータを持ち歩かなくても、出先でインターネットのできる環境があればどこでも使えます。しかも、無料でアドレスが取れて手軽に使えるメールの作り方・使い方の紹介をしました。
(2)同友会会員の出欠管理
各地区ごとに例会・役員会等の出席・欠席の把握をインターネット上で見られるシステムです。もちろん、会員も出欠の返事をインターネットで返事できます。まもなく携帯電話からも見れ、利用できるようになります。このシステムはコンピュータ関係の同業者の集まりである「同友ネット」(会内グループ)が開発中で、これを有効に使い出せば、事務局もかなり労力が減り、FAXも不要、見ればすぐわかるので、貴重な時間の節約やスピードアップに貢献します。
(3)グループウェアの紹介
(1)全員の予定表把握(2)伝言メモ(3)掲示板(4)会議室(5)TODO(優先順位をつけてメモ)(6)連絡先(7)メールなどが利用できるグループウェアです。
手軽なグループウェアでもみんなの動きがよく分かり、会社の中は情報の流れがよくなります。最近は自社ドメインも取れ、これらの機能もついて、月額1000万円以下で利用できるグループウェアもあり、参加者に堪能して頂きました。
((株)地球屋荒河角次)