第4回「あいち経営フォーラム」10月16日
人と中小企業が輝く21世紀創りのために〜共に学び、実践し、手をつなごう!〜
650名の経営者が参加
景気急下降の中での経営課題を学ぶ
今年で4回目となる愛知同友会の全県研究集会「あいち経営フォーラム」が、10月16日午後「メルパルクNAGOYA」で開催され、平日の午後にもかかわらず、同友会内外から経営者等650名が参加しました。この参加者数は、愛知同友会の会員の4人に1人以上が参加した計算になり、研究集会に対する期待と注目の高さがうかがわれました。中小企業の経営環境は非常に厳しい状況です。愛知同友会の8月末景況調査では、今年に入り「景気急下降〜前年比『悪化』企業が過半に」から、「急下降へ加速〜業況悪化企業六割超」へと益々厳しくなっている状況が反映されています。このような中、「人と中小企業が輝く21世紀創りのために〜共に学び、実践し、手をつなごう!」と、経済評論家の内橋克人氏の記念講演と各課題ごとの9つの分科会が行われました。
内橋克人氏もアセス法にエールを
冒頭の記念講演では、常に人間の側からものごとをとらえることで定評のある経済評論家の内橋克人氏に「21世紀中小企業の役割〜新しい成長モデルを求めて」と題し、時代を切り拓くために中小企業は何ができるかの問題提起が行われました。内橋氏は、ビジネスモデルを示しながら、成長の基準が量から質へと変化していることを、世界経済の変化を含めて具体的に示し、中小企業の課題と展望を語りました。また今、全国の同友会で取り組んでいる「金融アセスメント法」制定の運動に対しても、時宜を得た取り組みであり、同友会ならではの取り組みと評価され、エールがおくられました。
町長や若手社員も参加
「地域社会と中小企業」「コストダウン問題」「規制緩和への対応」「外部とのネットワークづくり」、そして「経営指針」や「事業継承」などをテーマに9つの分科会が行われ、経営体験をベースにした報告とグループ討論でこれらのテーマを深めました。第1分科会では、大口町町長で(株)いずみの相談役でもある酒井氏(尾北地区会員)が報告。行政任せや文句を言うだけの関係ではなく、「地域社会と共に歩む中小企業」として中小企業と行政との関わり方について提起し、活発な討論が行われました。第7分科会では、「社員のやる気を掘り起こす教育」をテーマで開かれ、入社1〜2年目の若手社員4名がパネリストとして参加、実体験を率直に報告しました。どの分科会も、グループ討論では経営等のテクニックではなく、本質論議が行われ、「何のために経営しているのか」「社員と共にどのような企業をつくるのか」を原点にすえた熱心な討論が繰り広げられました。







