第9回全国女性部交流会(10月4・5日長野)
新たな人生の展開の励みに
河田智子(株)カワセー工業
同じ女性として自分はどうなのか
私が女性部に入ったきっかけは、今年2月愛知の女性部での総会で今回の記念講演の講師である矢頭美世子社長のお話を聞き、これからの会社のあり方や姿勢に女性の力を感じたからです。そして8カ月、全国の女性部交流会への始めての参加ということで、ワクワクした気持ちでいっぱいでした。私は「共に育つ〜女性幹部社員の報告」という第3分科会に参加しました。ステーションカンパニー(株)の小畠里美常務の報告には、女性3人で会社を設営して創り上げてきた自信からくる力強さを感じました。そして、やはり会社の姿勢、想いが胸にズンズンと響いてきました。「同じ女性として自分はどうなのか」と考えた時、自分はまだまだと思いました。
新たな人生の展開を準備する中で
わが社は工作機械カバー等を製作している会社で、私は経理部門だけを担当しており、1カ月のうち集中して事務処理をすれば、数日で終ります。この仕事もあと少しで、息子の嫁に引き継ぎます。私は次なる人生の展開の準備として事業部制でまったく違う分野の仕事を計画しました。今回の女性部交流会の学びは、この新たな試みに本当に励みになりました。社長にも興奮して報告をしたのですが、人伝えの話はピンとこないようでした。矢頭社長の話の中に、「夫婦でいっしょに学び合った」とあり、そうすることが本当に大切なのだと思いました。とにもかくにも中身の濃い充実した2日間でした。
「地域づくり・町づくりの実践」小布施町見学に参加して
高橋尚子(株)愛豊精機製作所
小布施堂の奥様である市村多喜子さんのご案内で、地域住民が協力するオープンガーデンを見学しました。また北斎館などの町の歴史、文化を残した小布施の町並みを見学して歩きました。その後、町の花づくりを見学できる「フローラルガーデン」にもどり、唐沢・小布施町長の報告を聞かせていただきました。
役所も企業家精神が必要
「現在の役所も企業家精神を持って街づくりに取り組んでいかなければならない」という言葉から始まり、「この小布施をどうしていくのか」が大切であると言われます。街づくりでは、日本独特の考えである「外は皆のもの、家は自分のもの」という、外に向けて何かをする考え方で街づくりを進めており、
(1)美しい町をつくる、
(2)心の文化を育てる、
(3)町の資源を多様に利用するということも語られました。
町の伝統や文化を大切にし、次世代に伝えていくことや、何をやるにしても、その地域やその土地の歴史を知る事が大切であるということがよく伝わってきました。小布施町の場合では、これが葛飾北斎であり、栗であったのだと思います。
地域住民と経営者両者の視点が大切
ナンバーワンよりオンリーワンをめざし、行政と企業地域住民が共に行動し、それぞれが主体的に参加していることが現在の小布施町をつくっているのだと思いました。このことは地域経済を担っている私たち中小企業にも当てはまります。伝統・文化を大切にすることや、歴史を知るということを企業に置き換えると、本業を根本から見直し、次世代に伝えていくことであり、オンリーワンとは企業の得意技を見つける、または磨くことなのです。私達が地域住民と企業経営者の両方の視点で自分たちの地域をどうするか、また真の豊かさとは何かを考えさせられました。
女性部・技術開発委員会共催8月24日・9月20日
環境問題について
向井征二氏(株)環境マネジメント研究所・社長
8月例会では、循環型会社形成基本法の理念を学びました。キーワードは、大量生産・大量消費・大量廃棄から最適生産・最適消費・最小廃棄でした。9月例会では、グリーン購入について詳しく聞きたいとの要望があり、1回目より分りやすくお話頂きました。キーワードは所有社会から利用社会へ。これからの目標としてリサイクルへ移れる仕事が狙い目ではないでしょうか?
8月例会に参加して
◆以前取引先より環境についてアンケートがきましたが、「相手の会社に従います」としか答えられなくて、自分自身が情けなく感じました。当社は家電小売で、組合でも商品価格にサイクル代を入れてほしいと言っています。
◆日本人は大量生産、大量消費に慣れきっており、頭を切り替える学習を急がなければなりません。循環型事業構造になると経営が成り立たなくなる企業が増え、景気が更に悪化する恐れがあり、事業構造の転換を急がなくては…。
9月例会に参加して
◆今後の事業展開で「環境」は不可避なキーワードです。いかに取り入れ活用するのかが重要なポイントになります。組織にとってピンチはチャンスです。
◆環境型社会への移行時期である。当社は廃棄処理を焼却から破砕へと変更致します。
辻陽子・倉田静枝