第19回全国広報交流会(9月28・29日福島)
行ってよかった
鹿島敏博(有)カシマ印刷
9月28・29日の2日間、福島県会津若松市で開催された「第19回全国広報交流会」に参加しました。また、交流会終了後、愛知の参加者はもう1泊し、喜多方や裏磐梯を見学し、帰ってきました。
●行ってよかった(1)(分科会)
1日目は第3分科会「インターネットを活用した広報」と題して埼玉、愛知、熊本からの発表に出席しました。わが愛知からは、前広報委員長の服部さんの報告がありました。報告がすみ、今まで、愛知のコンピュータ化・ホームページづくりなどの進化を進化とも思わず、あたり前のように思っていましたが、愛知のすごさが実感できました。反面、広報誌では、A4で30〜40ページもの大作を、しかもカラーの表紙で毎月発行されている県もあり、気合の入り方に少々びっくりでした。
●行ってよかった(2)(記念講演)
2日目は、記念講演「生きること愛すること」と題して、エッセイストの大石邦子さんに講演していただき、久しぶりに心洗われる想いがしました。このところ、「不景気、不景気で会社はこれからどうする」ばかりで、会社・仕事以外で心に訴えるような話の記憶がありませんでした。人が人として生きることの重要さが切々と訴えられ、会場のあちこちで「大の大人が涙」しており、その内容は自ずと想像できるでしょう。
●行ってよかった(3)(人情)
そして、福島同友会の皆さんの心のこもったおもてなし。1日目の新幹線郡山駅での出迎え、夜の懇親会+α、2日目の記念講演の設定、昼食などなど。土地柄もあるのか、久しぶりに人情というか、人の温かみのようなものも感じました。
●行ってよかった(4)(なんとかなる)
突然話は変わりますが、私の会社は28・19日は営業日のため、参加をあきらめていました。ある日、広報委員長の竹内さんから、「出席するように」とのメールをいただき、しぶしぶ出席することにしました。これまで、2・3日間会社をあけることはあっても、ほとんどの場合、夜は会社に戻り、何らかの形で仕事を処理していました。何か起こったらどうしようかと心配でしたが、おかげさまで大きなトラブルもなく3日間を過ごすことができました。何とかなるものだなあと、感心し、癖になりそうです。広報交流会も良かったが、福島の皆さんとの出会いは一生記憶に残りそうです。
「インターネットを活用した広報」第3分科会に参加して
長谷川貞行(株)アルテック
第3分科会は、パネリスト3氏の報告と討論、後半では全体での質疑応答という形で進められました。報告では、愛知が九七年からホームページを立ち上げ、すでに日常的に広報の道具として活用しているのに対し、埼玉と熊本は今年から運用を始めていました。意外にもハード・ソフト両面で各同友会で大きな格差があり、共通部分でのスキルアップが求められていると思いました。
IT活用は諸刃の剣
服部氏は東海豪雨の被害状況の情報収集や報道など活用事例や、アクセス状況の分析などを示し、分かり易く報告し、質問も服部氏に集中しましたが、いろいろなことが分かってきました。(1)同友会理念をどう伝えるか(2)ツールとしてどう使うか(3)アクセスを増やす工夫は(4)活用でもっとペーパーレスにならないのか(5)スリーピングの会員の掘り起こし(6)セキュリティーは(特にウイルス対策)(7)会員情報の取り扱いに充分な注意を払う(8)運用の管理と責任は(9)無理はしない、IT活用した広報活動は、知らせたいこと知られたくないことの両刃の剣です。私たち広報に関わる者は、ハード・ソフト両面においてその仕組みをよく知り、自由で活発な広報活動と同時に管理責任を明確にし、会員一人ひとりへの細かな気遣いが必要であると思いました。