「金融アセスメント法」10万名目標を達成して(12月20日)
愛知の会員は燃えた
鋤柄修(株)エステム(代表理事)
全国のリード役として
10万名目標の達成を会員の皆様と共に喜びたいと思います。久しぶりに愛知同友会会員が燃えました。多少の温度差はあったものの、各地区で地区会長を中心に自主目標を設定し、真剣に取り組んだ結果だと思います。愛知が発信源であったこの「金融アセスメント法」の制定をめざす運動は、「1万名経営者署名」に取り組んだ福岡同友会にしばらくお株を奪われ、残念ながら、愛知は二番手に甘んじていました。しかし、12月20日全国に先駆けた署名目標の達成で、再び全国同友会のリード役として、トップに踊り出ました。会員の皆様にはご無理を言ったり、時には「できるまでやりますよ!」と大声を張り上げ、檄を飛ばしました。どうしてもこの目標を達成したいという気持ちがそうさせたんだとご理解ください。
全国の同友会に飛び火させよう
地域金融がこのままではダメになるのに中小企業家同友会は声も出さなかったでは、地域と共に歩む同友会が、看板に偽りありとなってしまいます。これからは中小企業といえども、自分達の問題は自分達で政策提案が出せるようにならなければ、生き残っていけません。自主性を重んじる同友会が久しぶり自らの目標を達成し、満足感を味わうことができました。会員の皆様のご努力に感謝すると同時に、このエネルギーが全国の同友会に飛び火し、ますます燃え広がることを期待しています。
さらに共鳴者を広げよう〜0万名突破の教訓と今後の活動
村上a樹村上電気工業(株)(金融アセスメント推進プロジェクト長)
40回・900人が参加した学習会
当初無謀とも思われた10万名という大きな目標でしたが大晦日の声を聞くことなく達成でき、会員の皆様のご尽力に感謝しております。この目標を達成できた一番大きな要因としては、毎月途切れることなく学習会を提起し、アセス理解の土壌を会内で耕してきたことが挙げられると思います。
プロジェクトの中心メンバー7名が講師となって地区での学習会が行われ、40回・900人が参加しました。事務局でも独自に5回の学習会が行われました。6月に署名推進を決めて、集まった署名数は以下です。・7月81・8月1213・9月5788・10月15214・11月41775そして12月(20日)には40331名と、ほぼ3カ月間で10万名の署名を集めることができました。
信頼と連帯感、「雰囲気」と情報
その他の教訓として第1に、取り組んだ会員からは「意外と簡単だった」という声が共通して出されていることです。「署名頼む」といったら応じてくれる社員や取引先がいること、経営者としての日常の信頼関係の大切さを改めて認識させられました。第2には、トップと「力持ち」会員が成果をあげないと、組織は動かないということです。1人で1000名以上集めた会員が18名おり、各地区目標達成の牽引車となりました。「俺もやるから、お前もやれ」という連帯感、「情」がないと組織は動きません。
第3に、運動に「弾み」と「雰囲気」をつくるための全会イベントも必要だということです。鋤柄代表理事が「どうせやるなら楽しく、お祭り騒ぎでやろう」と言われ、のぼり旗やポスター・ハチマキを準備して決起集会を行ったり、また街頭署名や学習会など、毎月全会をあげたイベントを行いました。第4には、FAXやメール、ホームページなどの広報媒体を使って、会内に素早く生きた情報を伝えたことです。また地元新聞に同友会専用のページがあり、金融アセスのキャンペーン記事を連続的に掲載しました。最後に、裏方で活動を支えた事務局の役割の大切さです。各地区の動きや意見を集約・整理し役員会に問題提起したり、日々の集約状況を管理し、正確な情報を私達に提供してくれました。
10万名を力に、世論を盛り上げよう
署名活動はいったん12月末で区切りをつけますが、「金融アセスメント法」制定のための取り組みは終わった訳ではありません。今後、会外の共鳴者(組織)を増やし、世論を大きく盛り上げていくことが必要です。具体的な活動として、(1)金融機関との対話、(2)地方議会での推進決議への働きかけ(北海道や習志野市、座間市などのように)、(3)行政への働きかけ、(4)他団体への協力要請やマスコミへの報道要請、(5)各政党や議員への働きかけが挙げられます。1月末全国100万名の目標に向け各同友会の取り組みも本格化しています。全国38000社の同友会会員と連帯し、「金融アセスメント法」の実現をめざしましょう。
「金融アセス」の応援団金子勝氏講演会に110名が参加(12月5日)
12月5日に行われた金子勝氏(慶応義塾大学経済学部・教授)の講演会には110名が参加。金子氏は今日の経済動向を語られる中、日本経済を再生する一つとして「金融アセスメント法」を制定していく意味は大きいと語られました。また、講演終了後、署名目標達成地区の経験も語られました。