どうゆうき


▼「全研で・思いおもいの・分科会」。2月14・15日の埼玉での全国研究集会には愛知から34名が参加し、各自が大きな財産を持ち帰ってきたことと思います。小生は「競争優位にたつ仕組みと人材育成〜組織の中で個を活かす人づくり」というテーマの分科会に出席し、人材育成について学びました
▼「一人ひとりの能力向上が組織を高め、高業績となる実践例を語る」というのがパンフレットでの分科会内容でした。大筋、報告はこのテーマにあっていましたが、中味は経営心理学を取り入れたリーダーシップに頼らない人づくりの話でした。知能指数を表すIQに代わって登場した「EQ」中心の考え方が語られました。そのこと自体を否定するものではありません。しかし同じグループの中にこの報告者に自社の社員の教育をゆだねている方もみえました。「社員教育は社長の仕事だ」という考え方からすれば、いかがなものでしょうか
▼最初に下手な句を書きましたが、同友会は「学び方を学ぶ」会だと言われます。いろいろな経営者がそれぞれの手段・手法で経営し、成功もあれば、失敗もあります。そこからお互いに謙虚に学びあうことに同友会らしさがあると思うのです。成功したことだけがあまり強く出すぎると、この考え方が歪んでしまわないかと心配しています
▼またパンフレットでの分科会の紹介をもう少し正確に要旨を伝えていただければ、そのつもりで分科会を選んだでしょう。少し年齢を重ね、自分の意志をはっきりし過ぎている面もありますが、皆さんもこんな経験をお持ちではないでしょうか。

副会長 尾嶋敬久