どうゆうき


▼9月4〜11日、愛知同友会と研究財団の共催で行われた欧州中小企業政策視察(オランダ・ベルギー)に参加しました。国民の声を十分に聞いて中小企業政策がつくられており、その意味で、日本の中小企業政策とは大きな差がありました
▼中でも印象的だったのが、オランダの「ロッテルダム経済ビジネス単科大学」です。いくつかの学科の中に「対アジア貿易経営学科」というものがあり、ここではアジア貿易に貢献し、即戦力になる人育てをすることを目的とした実践的な教育が行われていました。企業家からのアンケートで教育内容を組んだり、教師は企業研修に、逆に学校は企業家を講師に迎え入れるなどといった産学の協力が積極的に行われていました。また長期(4カ月)の海外研修を行うなど、国際的なビジネスマンを育てることに徹していました
▼中小企業団体も数件訪問しましたが、そこでは3つのPを強く感じました。最初のPはポリシー(意義・目的)です。2つ目はプロセス(過程)、そして3つ目はプレッシャーです。通訳によると圧力ですが、よく聞いてみると「政策提言」のようです。同友会の自主・民主・連帯の精神や「共に育ち」の考え方とも通じるものであり、今さらながら同友会理念の普遍性と先見性に感心した次第です
▼愛知同友会創立40周年で今年7月には全国総会を愛知で開催し、様々な学びがありました。また今回の視察でも多くを学ぶことができました。今後さらに同友会運動を充実させる為にも、欧州の中小企業団体にも学び、政策提言の活動を息長く続けたいものです。

副会長尾嶋敬久