第3期同友会役員研修大学修了式10月26日
激動の時代に経営体質の強化を
44名が当日を迎える
経営指針は必須条件
今年で3期目となる「第3期同友会役員研修大学」の全日程が終了、10月26日に修了式が行われ会役員を含めた68名が参加、受講生44名がこの日を迎えました。当日は中同協赤石会長による記念講演が行われ、経営指針作成で自社を1つの方向に導いてきた「自主的自己管理」などについての報告が行われました。「経営指針づくりは必須条件。指針がなければ経営課題を乗り越えることはできない。役員には『経営指針』という科学的な裏付けの有無がまず問われるようになる」とし、「人間尊重の経営を実践し、自社を伸ばすことこそ役員の役割。同友会理念を実践して確信を持ち、会活動に邁進しよう」とまとめました。
学びを具体的行動に
修了式では修了生5人による感想文の発表後、佐々木会長より代表の児玉直樹氏(港地区)に修了証書が手渡されました。また全講座に出席した8名の受講生と第3期の同窓会会長となった(株)大進興業の内田信也氏(尾北地区)が紹介された後、記念撮影が行われました。最後に鈴木副代表理事から、「皆さんは役員研修大学を修了し、同友会運動の担い手、語り部となった。その為にも一人でも多くの会外経営者を同友会に迎え入れ、学びを行動に移そう」との増強訴えが行われ、閉会となりました。
同友会役員研修大学修了生の感想レポートより
基本を実践してこそ
荒川亨(株)石川製作所(緑地区)
2000年暮、社長が突然他界し、翌年1月から社長になりましたが、経営者として何をすればいいのかわからず途方に暮れていました。そんな時、同友会で経営指針の重要性を知り、「経営指針書を作ろう」と決めて取りかかっていく間に、自分自身が経営者として何をするべきかが見えてきました。また作成過程で、今まで同友会で聞いたこと、学んだことが知らず知らずのうちに役に立っていることに気がつき始めました。目標が決まると自分にも自信がつき、今では同友会に積極的に参加し、異業種交流の大切さも分かってきました。同友会に入会していなかったら、自分がどうなっていたか分かりません。同友会には感謝の気持ちでいっぱいです。さて研修大学に参加して愛知同友会40年の歴史から同友会理念の奥深さを具体的に知ることができました。3つの目的の実現をめざすためには、常に学びあい、経営者としての質を高め、実践していくことだと分かりました。そして自分に欠けていたものが、「労使見解」や「三位一体」の活動の中から見つけることもできました。特に「人材採用」「共育」については、今回講師の方々からの体験談などを参考に、自分なりに考えをまとめました。来期の経営方針に採り入れ、社員と共に計画を立て実施していこうと思っています。得意技だけでは企業として成長できません。こうした基本を実践できてこそ、「自立型企業」を実現できると確信させられました。
実践しない学びは空論に過ぎない
高橋渡(株)アルライン(一宮地区)
私は同友会に入会して10年目を迎えますが、今回程身近に同友会を感じた事はありません。同友会活動をどう捉えて、いかに社内に戦術や戦略として落し込むかが、本当の同友会活動であると確信しました。実践をしない、同友会手法も使わない同友会参加は空論に過ぎず、実践して初めて、グループ討論の深みが得られるのではないかと感じました。同友会は勉強の場。「経営者同志が向上し合う活動の場」と再確認しました。安易な集団欲(出会い、群れる)の場であってはならない。常に同友会理念に基づいた活動、運動、地域貢献を自らが率先垂範して学び、自己革新へと繋がる経営者でなければならないと思います。自社発展には多くの気づきと、いかに社内に落し込むかの持続力によります。考えの違いを発見できる同友会討論は自社を変えます。視点の違いが価値観と言えます。今後は地区・支部等の行事には積極的に参加させて頂きます。「反能・自己改新」