名古屋支部Bブロック(中川・中区北・中区南・名古屋第4青同)例会10月28日
ライバルは「時代」、企業付加価値を高めよう!
宮崎由至氏(株)宮崎本店・社長(三重同友会・代表理事)
Bブロック合同例会は、三重同友会代表理事の宮崎由至氏を迎え、110名を越える参加者で盛大に行われました。各地区のプロジェクト委員が数カ月前から綿密に段取りし、役割分担と「地区」を越えた交流ができました。また宮崎代表理事のわかりやすく歯に衣を着せない率直な報告で、当日は大変な盛り上がりをみせました。
「企業習慣病」に罹っていませんか?
最近、生活習慣病が話題になり、経営者の自己管理の大切さは申し上げるまでもありませんが、企業にとっての習慣病とは何でしょうか?体調不良なのは血糖値が上がっているのか、尿酸値が上がっているのか、肝脂肪なのか…。体質改善する薬は「補助金」「銀行融資」でしょうか?それは一時的な対処法です。本来の「薬」は?体質改善は企業の本質を変えることであり、それは経営者が変わることです。社員に「変われ!」と指示するものではないのです。自分を見つめ、会社を見つめ、時代を見つめ、自社が「企業習慣病」にかかっていないかを判断することです。この習慣病は徐々に蝕まれるもので、ほっておくと取り返しがつかなくなります。
競争相手は?お客様は?
本当の競争相手は誰でしょうか?ライバル会社や取引先だと考えるのは当たり前ですが、時代の流れなのです。その時代の流れにより今日のパートナーが明日のライバルになったり、異業種の企業が参入し、同業でのライバルになったりもします。大切なのは時代の変化にいかに対処し、先取りするかです。あなたの会社の隣の企業や取引先企業、出入業者、コンビニや携帯電話、ひょっとすると毎週のテレビドラマが最大のライバルになるかも知れません。時代はあらゆる方向に進んでいるのです。お客様も同じです。取引先がお客様であったり、営業担当やある部署だけがお客様であると思いがちですが、本来はエンドユーザー(消費者)がお客様です。これを意識しないと方向がずれたりしがちです。目先の業務に捕らわれることなく、大局的な視野に立つことが経営者にとって大切なのです。
未来が見えますか?
現在、ISOなど国際基準が盛んに行われていますが、「うちはまだ」「中小企業では」「大手がやってから」なんて言っていると、時代にとり残されます。中小企業だからこそできること、それは大手にはできない迅速な対応です。闇雲に新しいことに取り組むのではありません。それは「未来が見えて」こそできるのです。ITの取り組みにしても少子高齢化の問題にしても、この先起こりうる現実と向きあい、中小企業だからこそできる迅速な対応が、この先の企業経営のキーワードとなるでしょう。さもなくば、あなたの会社は時代と大手企業に潰されます。
知ること、変わること
「相変わらず」という言葉の裏には「中身が変わっていない。時代にそぐわない」と言う意味があります。同友会の学びも同じで、会合で学んだことがすべてではありません。知識として習得し、実践してこそ初めて「知った」こととなるのです。勉強したことだけにとらわれず、自社に持ち帰り、実践することが一番大切なのです。「変わること」は経営者にとって一番難しいことです。プライドやこれまでの経緯がそうさせるのかも知れません。言うことがころころ変わると、経営はできません。「経営指針」にもとづき、変わることが必要なのです。時代を読み、付加価値を高め、常に変わり続けることが、今後の経営になくてはならないことなのです。
今回の合同例会は地区の垣根がとれた例会でした。報告後のグループ討論も白熱し、「時間が足りない」「もっと討論したい」との声も聞かれ、質問は懇親会へと持ち越されました。懇親会は立食パーティ形式で行われ、司会は若き青同会員。入会確約のゲスト紹介もあり、大いに盛り上がりました。今後ともこのような合同例会を開きたいと思います。
古澤デザイン事務所古澤毅(名古屋第4青同)