年末就職懇談会「学生の就職意識」を討論
共同求人委員会12月13日
毎年恒例の年末就職懇談会が12月13日行われ、学校側からは45名、企業側からは34名が参加し、パネル討論、グループ討論、懇親パーティを通じて交流を深めました。大学を卒業しても2割が就職をしない無業者(いわゆるフリーター)になり、せっかく就職しても、3年で3割が辞めてしまっているのが現状です。この現状を生み出している要因のひとつに、「若者の就業意識の低さ」が挙げられますが、こんな若者をどう育てていくのか、大学側と企業側からそれぞれ意見を出しあいました。
●パネリスト(1)郷司直樹氏南山大学職業指導室(2)三冨晃弘氏椙山女学園大学キャリアサポート室(3)佐々木正喜氏オネストン(株)社長(4)白井美佐子氏(株)ライアス社長
◎コーディネーター和田康伯氏(株)ヒューマンリンク社長
南山大学も椙山女学園大学も共に就職希望者全員に対し、個別面談を実施していることを語られた上で、三冨氏は「夢のある会社かどうかは経営者の話を聴くなどして、自分で確認しなさい」と指導していると話されました。郷司氏からは、「明るく元気でなくとも性格なら仕方がない。しかし相手にきちんと自分を伝えることが大切で、そのためには何か1つ自信を持って話せるものをつくろう」と指導していると語り、学校側が熱心に就職指導をしていることが伺われました。
企業から大学へ大学から企業へ
◆白井氏(企業側)学生と社会人との違いや企業の置かれている時代背景、求められる人物像など、現在企業で教えていることを、学生時代に教えておいていただきたい。もし手が足りないなら、学内ガイダンスなど、企業側でできることならお手伝いします。
◆佐々木氏(企業側)「働く」ということは、「傍(はた)を楽にする」ということであることを教えておいて欲しい。新入社員にとって傍(はた)とは、両親や先生を安心させること。また入った会社に少なくとも迷惑をかけないことである。
◆三冨氏(大学側)インターネットやガイドブックなど媒体でPRすることは結構ですが、大学としてはちゃんと「求人票」を出して頂きたい。
◆郷司氏(大学側)大学と企業が共に学生を育てるという立場から、採用試験で落とした学生に対しても、何がいけなかったのかフォローしていただけるとありがたい。最近の学生で明るく元気な子が少ないのは、結局大人が暗く元気がないから、夢を失ってしまっているからではないでしょうか。私達学生と接する大学と企業の担当者は明るく元気に学生と対応し、夢を与えていくことが大切なのです。以上の報告を受けて各グループごとでの意見交換が行われた後、懇親パーティでさらに交流を深めました。