青同連協2月合同例会(2月17日〜27日)
7つの分科会を合同でリレー開催
厳しい時代だからこそ、既存の枠にとらわれない新たな形の「交流と学び」が必要との考えから、「危機感からの脱却」を統一テーマに、この2月、青同連協主催で7つの分科会を合同で開催しました。1つ1つの分科会、そして実行委員の活躍、すべてが素晴らしいホームランでした。そして、9番バッターとして、参加していただいた皆さんが、「危機感からの脱却」というホームランを打っていただくことできたなら、今回の主旨は大成功です。
実行委員長早川悟史(尾張北青同)
●A分科会2月20日(尾張北青同、第3青同)時代の先を見すえて
北村誠氏(株)キタムラ塗装
A分科会では「得意技を発揮できる企業づくり」をテーマに行いました。北村氏は「ただ単に得意技を持っているだけでなく、お客様本位で得意技を発揮することが大切である」と報告されました。単に商品を売るという行為だけでなく、本当に大切なお客様に、「安心と信頼」を売っていることの大切さが実感されました。5年、10年経っても同業他社にない得意技を持ち、実践してこそA分科会を行った意義があると感じました。また、今回の例会は他地区との合同であったせいで、新鮮であり、違った面白さがありました。地区ごとに様々なカラーと真剣さ、そして情熱を感じました。
夫馬運輸(株)夫馬康之(名古屋第3青同)
●B分科会2月22〜23日(第1青同、三河青同)過去の延長に未来はないユニークな考え方が明日を切り開く
日比野創氏日本企画計画学会本部
B分科会を振り返り、学びや気づき、交流といった当初立てた目標に関しては成功であったと思います。当日欠席もなく、本当に嬉しく思いました。1泊することができず、その日に帰る方々(特にゲストの方)より、「最初からこんなに面白い勉強会であると分かっていたら、なんとしても明日の予定を空けていたのに…」と言っても頂けました。嬉しかった反面、事前の主旨徹底不足を反省しています。交流という点においても、講師の日比野氏もまじえ、参加者全員でお酒をくみかわしながら活発に議論しあい、一層交流が深まったのではないかと感じます。
エフエーアイ(株)稲垣陽一朗(名古屋第1青同)
●C分科会2月21日(尾張北青同、第2青同)部下の能力を活かしていますか?
コーチングを学ぶ加藤澄江氏コーチングアカデミー
景気の低迷が続き、業績の良くない企業が多い中、業績アップにつながるようにと企画しました。経営資源のうち、2倍にも3倍にもなるものは人の能力であり、能力を引き出すスキルとしてのコーチングを学びました。参加者自らペーシング、聞き分ける、チャンクダウンなど、基本的なコーチングのスキルを隣の人とのロールプレイングで学びました。翌日から会社で実践できるようになりました。コーチングの勉強後、部下の能力を引き出すには、部下を思いやる気持ちがなければならない、コーチングはその気持ちをどううまく伝えるかという手法であって、学んだからといって、気持ちがなければ、何もならないとも思いました。懇親会では各青同との交流が行われ、コーチング・スキルを意識しながら、楽しく、意義のある交流ができたと思います。
清水食品(株)清水隆治(尾張北青同)
●D分科会2月25日(第1青同、第3青同)3年後の会社は?何から始める!?
足立誕生氏(株)ランドマーキュリー宮嶋茂雄氏名古屋カーボン印刷(株)
D分科会では、90名を越える多数の参加者を数え、開催されました。「夢」を明確にし、正確に現状を分析した上で、夢とのギャップから「今、何を行動すべきか(しているか)」を発見し、即実践することをめざし、会員報告とグループ討論を行ないました。まず会員報告では、創業者の立場から足立氏、後継者の立場から宮嶋氏がそれぞれ「3年後の夢」に対する熱い想いを語りました。グループ討論では、それぞれ3年後の会社像から現状の差やギャップを発表し、「これからどう行動するのか」などを中心に、活発な意見交換を行いました。「3年後の夢・想い」を語ることは非常に難しいですが、それ以上に現状を明確に把握することが、より一層大変であると認識しました。さらに実現していくためには、常に「危機意識」を持ち続け会社経営することが重要であり、報告者を含めた参加者全員がこのことを実感することができ、とても有意義な分科会でした。
オネストン(株)鈴木良博(名古屋第3青同)
●E分科会2月17日(尾張南青同、三河青同)あなたが会社を愛していますか?おまえ、それでいいのか!
福谷正男氏(資)豆福商店
後継ぎや長男だからといって、成り行きで会社の仕事をしていませんか?そんなことでは、今の厳しい世の中では生き残っていけないのではないでしょうか。E分科会では、「あなたが会社を愛していますか?」のテーマで福谷氏を迎え、語って頂きました。福谷氏ご自身も、先代から会社を受け継ぐ中で、様々な壁にぶつかります。葛藤と戦いながら、自身の理念を信じ、自らの道を切り開いてこられました。後半のグループ討論では時間不足という点もありましたが、全体的には活発な意見交換が行われたと思います。この分科会に参加された方はお土産として、「本腰を入れて社業に取り組む姿勢」を持って帰られたと思います。7つの分科会の最初を飾る、いい(E?)分科会であったと思います。
(株)三井酢店三井哲司(尾張南青同)
●F分科会2月19日(第2青同、第4青同)ツキの大原則〜あなたはツキ人間か?ドツボ人間か?
F分科会では、異例のテーマということもあり、約60名の方にお集まりいただきました。いきなりグループ討論からスタート。初めに「そもそもツキとは?」の問いかけに戸惑っていた方も多いようでしたが、さすが同友会の会員。ポジティブな思考の方が多く、「成功者に共通する苦労を苦労と思わず、むしろ楽しんでいる」ことや、「失敗をものともせず、成功するまでやり抜く。非常識なまでの強い意思を持つ」ということがツキの大原則であることを、多くの方に理解していただけました。懇親会でも活発な討論がされ、突然指名された参加者の感想発表も大爆笑の中、行われました。“ツキ人間”の秘訣は「脳が常に快である」「愛・夢・感謝」であると皆さんに気づいていただけたようです。参加者全員にツキが移ったところで、分科会の終了となりました。
(株)大宝服部康志(名古屋第2青同)
●G分科会2月27日(尾張南青同、第4青同)かけひきの心理〜心理的アプローチ手法を
竹内令優氏(有)名古屋心理センター
今回の例会づくりで一番苦労したことは、グループ討論での『かけひき』を、どのように参加者に理解してもらうかでした。プロジェクトメンバーで打ち合わせを行っていくにつれ、『かけひき』はお互いを探りあう表面的なことばかりでなく、まず自分を再認識することが重要であるということに気づき、今回のような例会形式となりました。私も、第一印象やしぐさで相手に与える印象は非常に大きいと思いました。そして、見た目では判断できない相手の心理もあります。竹内氏の報告に基づいてのグループ討論の中で、お互いに真意を感じ、心理的な面で大変勉強になりました。また「この分科会自体がプロジェクトメンバーと参加者の『かけひき』そのものでした。参加者が多かったということは、『かけひきの心理』について多くの時間を費やした分、プロジェクトメンバーの方が参加者よりも一枚上手だったからです」と、高橋丈晴室長(ヒロタプロテック)が嬉しそうに話されたのが印象的でした。
(有)河内屋壷井広之(尾張南青同)