どうゆうき

▼新緑の季節がやってきました。各企業に入社された新入社員の皆さんも、会社の雰囲気にようやく慣れた頃だと思います。新入社員が入ってくると、先輩社員は後輩ができたと喜びますが、今年入った人達が2・3年もすると、先輩社員を追い越しそうな力をつけてきます。先輩もただ先輩であるというだけで努力しないと、企業のお荷物になってしまいます。新入社員の採用が社内の新しい刺激をつくるというわけです
▼平成になって15年目です。昭和が遠い昔になってしまいました。平成になって世の中がすっかり変わってしまった感じがします。バブル崩壊で土地神話は虚しく崩れ、株価もピークから比べれば、5分の1にまで下落しました。倒産とはまったく縁がないはずだった1部上場企業の倒産も相つぎ、健全経営の象徴であった金融機関ですら疲弊しているところが見られるようになってしまいました
▼このことは過去の経験の踏襲がいかに危険であるかということです。時間は過去・現在・未来と繋がりつつ、事象はある日突然に変化するものだからです。過去にとらわれない考え方、新入社員のような過去の実績に裏打ちされていない心が必要ではないでしょうか
▼新年度、愛知同友会は「3000名会員の達成」という大きな増強目標を掲げています。新しい会員は新しい刺激を求めながら、私たちにも新しい刺激を与えてくれます。会員増強はただ単に数を増やすだけでなく、愛知同友会の次代の発展のための原動力でもあります。今年度も全員で同友会運動に努力しましょう。
会長 佐々木正喜