どうゆうき

▼今朝もいつもの様に新聞を読む。毎年の如く8月15日が来、先の大戦に関する記事が載っている。先日の通常国会で「有事立法」がいとも簡単に通り、その上、イラク戦後復興支援の名のもとに派兵がされようとしている。「戦争をしない国」から「戦争ができる国」への転換は「国論を二分する」程のテーマなはずである。この間、国会でどれ程の議論がされたのか。マスメディアは国会答弁の矛盾点を含め、どれ程の問題点を国民に提供したのか。民主国家とは、常にマスメディアが時の政府に対しチェック機能を果してこそ健全でありうるはずだ
▼日本は主権在民である。日本国憲法には国民の基本的権利と、国家の果たすべき義務が明記されている。国民を律するものでなく、国家を律するものである。改めてその視点で憲法を読みなおしてほしい。敗戦を機に、その反省のもと、軍隊を持たず、「国際紛争の解決に武力を用いない」と誓った世界に誇りうる崇高な日本国憲法にてらしてどうなのかは、純粋に日本語を理解できる中学生に聞いてみることだ。明確な回答がかえってくるだろう。将来、2003年は「あの年が日本のいまわしい転換年であった」と記憶されるに違いない
▼今秋総選挙が行われそうだ。我々国民が主権者として意志表示できる最大の機会といえよう。日本国民は「従順」でもなく、「無関心」でもなく、「お人好し」でもない。「自主的」で「自立」した良識ある民族であることを示す機会でもあろう。同友会がとりくんだ「金融アセス」の運動が金融政策に反映された由、自信を持とうではないか!

副代表理事 津田豊造