第5回あいち経営フォーラム
10月17日
活路を切り拓く!中小企業の知恵と技と連携で
680名が集い「経営危機突破大会」
今年5回目を迎えて
第5回を迎えた「あいち経営フォーラム」が10月17日、「メルパルク名古屋」と「ローズコートホテル」の2会場で開催され、680名が参加しました。フォーラムは「年に1度、各自が自社の経営課題を持ち寄って、その解決策を徹底的に議論する場」と位置づけられ、今回は特に正面から自社の経営課題に向き、活路を見い出す「経営危機突破大会」として行われました。
ライバルは時代変わらないトップの役割
鋤柄修代表理事は「ここへ来て学ぶことこそ経営者の役割だ」とあいさつ、上根崇実行委員長は「分科会では積極的に発言し、危機突破の糸口を見つけよう」と参加者に呼びかけました。「自社発展の原動力とは」をテーマにした基調報告では、福島敏司氏(愛知同友会事務局長)をコーディネータに、三重同友会代表理事の宮ア由至氏((株)宮ア本店社長)と愛知同友会代表理事の鋤柄修氏((株)エステム会長)がパネリストで登場。「中小企業の今後のあり方」「経営者は何をすべきか」「同友会で何を学ぶか」を中心に、時代変化を味方につけ、そこで果たす経営者の役割は何かなどが、参加者に問いかけられました。
14のテーマで分科会を設営
その後、14の分科会に分かれ、「よい経営者になろう」では6つの分科会が設営され、経営指針成文化や見直し、社員と共に成長する経営者像などが追求されました。「よい会社をつくろう」では業種別に六分科会が設けられ、他社との差別化をはかる戦略や戦術を重点に討議。「よい経営環境をつくろう」では、同友会が社会的評価を得る一方で、会員企業一人一人が自ら経営環境への提案ができる力量をつけることをめざしました。これらの分科会では、報告からの一方的な学びではなく、「知りあい、学びあい、励ましあい」という同友会の精神でのグループ討論が行われました。
同友会への期待が
懇親パーティーでは、中部経済産業局からの大滝昌平産業振興部部長、愛知県より石川延幸産業労働部次長、名古屋市からは市民経済局の杉浦雅樹理事の3人の皆さんより来賓の挨拶が行われ、地域活性化に果たす中小企業の役割と同友会への期待の言葉をいただきました。乾杯の音頭の後、分科会仲間との語らいや旧交を温める姿など、オール愛知(全県行事)ならではの盛り上がりをみせていました。
会員2400名を突破し、フォーラム当日を迎える
愛知同友会では来年3月末3000名会員実現をめざしています。お盆休み前にはこれまでの最高会勢を更新、9月には40名をこえる新会員を迎え入れました。その後、「フォーラムを2400名会員で迎えよう」と、前日の16日までに20名が入会し、愛知同友会では史上初めて会員2400名を超えました。また、フォーラム当日も参加した会外の経営者の方7名が入会されました。
参加者の感想より
(1)基調報告
・「異端が中心になり、中心が脱落する」という宮ア氏の話が印象的だった。
・同友会の会員は積極的に謙虚だから素晴らしい。今までの謎がとけました。
・宮ア社長の話を聞くのは3回目、鋤柄社長は4回目。それぞれ直接お話もしていますが、どんどん変化しているお2方と比較して、自分は変わり方が小さいと実感しました。(2)分科会(分科会番号)
・「社員を信用し任せ、その責任をとる」という言葉に勇気をいただきました。(第1)
・「いつも一歩前に」というように、「いつも」「あたりまえのことをあたりまえに」がキーワード。継続していくことの大切さを学んだ。(第3)
・異業種の会合も大切だが、同業種内での情報交換が非常に大切だと思った。(第9)
・何かいつもと違って部屋全体が真剣なのに、あたたかい雰囲気だったと思いました。(第10)
・銀行に対し自社のプレゼンテーションを明快にすべき。担保なしの金を借りるべし。金融機関そのものの改革はまだ時間がかかりそうだ。(第14)(3)その他
・発展する会社づくりをめざす年1回フォーラムは、仕事以上に重要である。・同友会に入って一度は出席したかった。(平日の昼から会社をぬける事はむずかしかったが、今回は自分で出席すると決断し、出席しました)
・すべての分科会が中身のあるもので、参加する分科会選びで迷いました。