どうゆうき

▼10月17日、「あいち経営フォーラム」が終わった。参加人数こそ目標の1000名に達しなかったが、内容が年々充実していることを実感した。基調講演では、「同友会の原点とは何か」を学ぶことができたし、分科会では広範囲な経営課題を深めることができた
▼私は第九分科会の座長を務めた。今、建設市場は市場の激減、競争の激化、企業倒産、廃業の嵐が吹き狂う。「中小建築業の協力共同で勝ち残りを」のテーマで、東京同友会の星野輝夫氏に報告をお願いした。星野氏は同友会会員の中小建設業を集め、公共工事を共同受注する組合をつくった。会社は27年間赤字なし。また、今年春に同友会の会員を中心に異業種協同組合「ビルマンション保全センター」を立ち上げ、「協力共同」の精神で新たな市場開拓に打って出た。同友会理念をベースにして半年間かけてその経営理念確立をめざしてきた
▼この分科会に集まった参加者も建築業が中心、グループ討論も真剣そのもの。「愛知でも」の声が上がった。「協力共同を進めるには自社の強みを理解し、各社の経営理念が明確でなければならない」ことが確認された。星野氏は、「この組合は仕事場でもあるが、経営の道場でもある」と、同友会理念の実践の場であることを告げた
▼基調講演で鋤柄氏からは、いかなる経営環境下でも常に会社を発展させる必要性を、宮ア氏からは同友会で学んだことを自社で実践し、自ら定点観測することの大切さを学んだ。いずれにしても同友会活動と企業経営が不離一体であることの意味は、同友会に深く関われば関わるほど、それだけ早く理解ができる。

広報部長 加藤昌之