どうゆうき

11月4日、「愛知の名工」の一人に私が選ばれ、愛知県から「優秀技能者」として表彰されました。全社一丸となって、安全でおいしい豆菓子づくりに努めたことへの評価として受けとめ、社員と喜びを分かち合いました。表彰式では神田知事の「豊かさに慣れた若者に長い経験を要する技術の素晴らしさを、これからも伝えていってください」との挨拶が心に残りました
▼今年の「インターンシップまとめ会議」の報告に「学生達に接して驚いたのは、『働くことが苦痛なこと』『お金の為には苦痛を我慢して』という若者の労働観がものすごく大きい」とありました。自分で小遣いや生活費を稼ぐのと引き換えに、「持ち場の時間だけ、指示された部分的な作業だけをこなす」ことが、若者の労働観になっているようなのです
▼ある有名な和菓子屋の社長は、「お菓子を作る。こんな楽しい、面白い仕事を機械に任せてたまるか」とものづくりについて語ります。パンフレットには「手づくり、無添加、無着色。便利屋にも効率屋にもなるまい。道草をいっぱい食らっている菓子屋で御座い」。新しいお菓子を考え、もっとおいしくする。お客様の喜んで下さる顔を思い浮かべれば、こんな楽しいことはありません。こんな喜びを共有できる集団にすることが私達経営者の役割りです
▼「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」(こう書房)は、仕事の意味をわかりやすく伝える「教育」の重要性を示す好著ですが、願わくば、これからは「社会人として大切なことは、みんな中小企業で教わった」と言われたいものです。

副代表理事 福谷正男