どうゆうき

▼「戦争が始まれば、最初犠牲になるのは“真実”である」という言葉を御存知だろうか?今回のイラク戦争の経過は、この言葉の正しさを見事に証明している。最大の「大義」であった大量破壊兵器はいまだ見つかっていない
▼先日の国会答弁では、自衛隊先遣隊の現地調査実施前に「治安情勢良好」「自衛隊全面歓迎」などとする報告書が「ねつ造」されていたことが暴露された。しかし防衛庁長官いわく「文書の真偽を調べるつもりはない」と。これほどの議会無視、民主主義無視があろうか。しかもこれほどの問題をマスメディアはどれほど問題視して報道したのか
▼歴史上常に侵略軍は「正義と平和を守る為だ」という。誰にとっての正義であり、誰にとっての平和なのか。「真実」の次に犠牲になるのは常に老人、子供、女性という社会的弱者だ。米英軍に対するイラク人の攻撃はすべて「テロ」だと表現するのは正しくない。侵略軍に対する「レジスタンス」だと言うべきだろう。圧倒的な質と量を誇る米英軍に対し、対抗する方法として他に何がありますか
▼ある党首がイラクを訪問し、オランダ軍の保護の下、3時間半という「超短時間」の滞在から日本に帰っていわく、「サマワは比較的安全である」。これほどバカげた話もなかろう。大量破壊兵器の存在を断言したどこかの首相も、見つからない事を追求されていわく、「フセインが見つからないといって、元々フセインがいなかったと言えるのか」と。こんな屁理屈があるだろうか。国会では通用したようだが、はたして愛知同友会では通用するだろうか。

副代表理事 津田豊造