ものづくりセンター主催 「産学研究交流会」
豊田工業高専(3月23日)・大同工業大学(3月26日)
産学協同広く門戸が開かれて
「大学等技術移転促進法(TLO法)」が施行され、大学や研究機関などの民間への技術移転が国の政策として積極的にすすめられています。各種補助金や支援策も多くあります。同友会会員もその活用として特許出願や補助金取得などの事例が生れ始めましたが、多くの中小企業においてはまだまだ情報不足です。このような状況の中、「ものづくりセンター」の主催で、3月23日に豊田工業高専、26日には大同工業大学を会場に、「産学研究交流会」が行われました。国立大学等がこの4月から独立行政法人化し、全国55の国立高等専門学校で知的財産本部などの機構が確立されます。豊田高専では「地域共同テクノセンター」が設立され、産業界との共同研究・受託研究・技術相談・技術教育研修・情報交換などの拠点として、幅広く利用できるような取り組みがすすめられていました。また、大同工業大学においても産学連携の実績は厚く、研究ラボラトリーや共同実験室などの施設が充実しており、柔軟性を持った対応で、中小企業への門戸が広く開かれています。当日は、各先生方の研究プレゼンテーションおよび産学連携のしくみと実績紹介、そして施設研究室見学を行いました。燃料電池や乾性切削技術、視覚センターシステムやロボットなどの最先端技術動向が紹介され、金属塑性や風力発電、建築構造実験分野などでは熱心な質疑応答があり、実用化段階での個別相談が行われました。