新広報部員オリエンテーション4月21日
同友会運動の歴史から広報の果たす役割を考える
畠山重弘氏中同協広報委員長(滋賀同友会副代表理事)
歴史が同友会を主流派にした
4月21日の「新広報部員オリエンテーション」には中同協から畠山広報委員長をお招きし、29名が参加しました。1980年以前、中小企業は下請け制や系列に組み込まれ、「指示に順応する経営」を重視する中、同友会は発足当時から「自主的努力による自立型企業」をめざしてきた点を畠山氏は強調し、「自主・自立」をめざす同友会型企業は少数派だったと語ります。その後、90年代になり、系列そのものの動揺・崩壊が「産業空洞化」を機軸とする過程で進行する中、「普遍性」をもつ主流派へと変わります。今日、同友会は「普遍性」を更に厳しく実践するとともに、新たな「先見性」を求める段階になっていると話されました。
情報化の時代輝き増す「新聞」
また、全国紙である『中小企業家しんぶん』の果たしてきた役割では、「同友会理念を事実で普及する」という連帯の証しとして、全国の同友会運動の教訓を普遍化する、さらにインターネットの時代にこそ、「新聞」という情報媒体の役割が問われることなどを強調しました。さらに、企業経営と広報活動(同友会運動)は車の両輪であり、金融アセスメント法制化運動以降、企業と会自体の強化発展の役割から、地域を変えていく役割へとなっていることなど、さらにクローズアップされた同友会について述べられました。新しい広報部員には少し難しい内容だったかもしれませんが、参加した皆さんは熱心に耳を傾けていました。今後、畠山氏の報告はまとめられ、『広報部活動の手引き』の別冊として今後生かされていきます。