「基礎研修講座」が終了
同友会の奥の深さを実感
8月27日
7月7日から全四回講座で行われた今年度の「基礎研修講座」が8月27日に終了し、のべ50名が受講しました。この講座は昨年度より開催されており、「新会員オリエンテーション」を修了した入会1〜2年の比較的会歴の新しい会員を対象に、系統的に同友会への理解を広げることを目的に行われているものです。今年度は以下の4講座で編成され、支部長や支部の幹事長が報告者となって、自らの同友会での学びと経営実践を語りました。(各講座のテーマと報告者は以下です。)
(1)「『労使見解』を基礎にした三位一体の経営実践」・徳升忍氏/(株)ドライバーサービス(三河支部幹事長)
(2)「『経営指針』づくりで会社が変わった」・杉浦三代枝氏/スギ製菓(株)(三河支部長)
(3)「同友会の成り立ち、理念について」・伊藤克氏/(株)総合経営研究所(三河支部前幹事長)
(4)「『同友会の役員活動』と『企業づくり』は不離一体」・新井敏男氏/(株)アライ(尾張支部長)
参加者からは「同友会が単なる勉強会ではなく、中小企業の運動の場であることを学んだ」「同友会の奥の深さを実感」「経営指針を成文化したい」などの感想が出され、今後、同友会理念を自社経営と結びつけて学ぶことが宣言されました。さらに各地区からは、「新しい会員が増える中で年1回の開催では足りない」との声も出され、今年度の後半期に、第2回目の講座開催も検討されています。
「基礎研修講座・第3講座」―見聞録
同友会理念を深く学ぶ
8月5日
生い立ちと理念
8月5日の第3回講座に広報部の取材で参加させていただきました。テーマは「同友会の成り立ち、理念」で、三河支部前幹事長の伊藤克氏(総合経営研究所社長)が報告されました。氏は、「同友会が良くわかる」と「人を生かす経営」(労使見解)の両パンフレットをを利用・咀嚼し、以下のように話されました。
(1)戦後、極端なインフレが進行する中、国は基幹産業(大企業)に資材や資金を集中(傾斜生産方式)させる一方で、中小企業は操業できない状態に、さらに徴税が強化され、重税に苦しむ。(2)こうした状況を打破しようと、中小企業運動が誕生する。さまざまな困難を乗り越え、「中小企業家の、中小企業家による、中小企業家のため」の会として、1957年に日本(現在の東京)中小企業家同友会が設立される。(3)これは自主、自力で生き抜こうとする中小企業家精神を高らかに謳ったものであり、今日の「同友会3つの目的」の基礎となった。
伊藤氏の報告を聞いて、同友会理念の歴史的な意味を学ぶ一方で、私たちはその理念を企業経営に生かし、自らの姿勢を正して、日本経済の平和的発展に寄与しないといけないと思いました。
自社の経営を討論
参加者は比較的新しい会員、特に後継者の皆さんが多く参加されており、グループ討論では自社の経営課題を活発に討論され、学んだことを堂々と発表されていました。基礎研修講座は将来の会の向上にむけての種まきです。会員一人ひとりが学び成長しなければ、同友会自身の発展もないと思います。今回、将来を担って活動される方たちの誕生を見ることができました。「基礎研究講座」や「同友会役員研修大学」などは、まさに「同友会理念の語り部」たる会員のための場です。参加して教育の必要性と、「夢と希望」のある同友会の素晴らしさを感じました。(株)三原工業原芳伸(広報部員)