どうゆうき

▼天津市での朝夕の通勤時間帯は、自転車と自転車にエンジンを装着したバイク、そしてひっきりなしに人の波が続き、歩く人たちの洪水となる。歩く人間に信号は関係なく、信号機は赤でも平気で横断する。おまけに片側が4車線で高速で走る車道のど真中を、リヤカーを牽引した自転車が後に子供を乗せて、平気で走行する
▼短時間に大雨が降り、途端に道路のあちこちが洪水になって水が溢れる。自転車も歩きの人も水の中をジャブジャブと進む。埃とガスが凄いと聞いていたが、雨が降るとバスの窓ガラスは雨粒の後に砂がこびりついてしまう。タクシーといっても車内も外も綺麗な車はほとんどない。新しい車がないこと、掃除したり、洗車したりしないこと、そして埃とガス等のせいでこうなるのだろう
▼そんな車が平気で高速道路を走るものから、あちこちでエンストして立ち往生している。高速道路には既に使用期間を超えたような大型トラックも多く、荷台に石炭や野菜を積んでいる。きゅうりなどはトラックの車高の倍ほど積んで走っているので、下に積まれたきゅうりが、潰れてしまわないのかと心配になる
▼そんな中で地下鉄や高速道路の工事が進む。レンガ造りの古い住宅街や商店街が壊されていく。そして新しい高層ビル(住宅)が建設されている。新しい建物は建設されているが、まだ入居者はいない。このアンバランスは何なのか。とにかく凄いエネルギーを感じる。4年後のオリンピックまでに、この国は確実に変わってしまうだろう。(8月10〜13日交流協定の調印式で天津市を訪門して)

事務局長 福島敏司