どうゆうき

▼「飫肥」これを「おび」と読めるのは、宮崎県人か、NHK朝の連続ドラマの常連くらいだ。この宮崎で9月16・17日、「全国広報・情報化交流会」が行われ、「『中小企業憲章』をどのように伝えるか」のテーマで中同協幹事長でもある愛知の鋤柄代表理事が報告、その名調子でアンコールも受け、じっくりと聞くことができた
▼「EUは、中小企業が地域や各国での経済、文化、教育などで果す大きな役割を認識し、『小企業憲章』として国の政策の進むべき方針を明確にした。わが国はグローバルスタンダード、大企業優先の政策で、『山は禿げ山』となった」という赤石中同協会長の言葉を引用し、「禿げ山を緑に変えるのが中小企業の役割。中小企業憲章制定運動は国の政策転換を求めるもの」と鋤柄氏は力強く語った
▼経営者は、経営指針の成文化、労使見解に基づく企業づくりに代表される「よい経営者」「よい会社」をめざした「同友会理念」の実現に努める必要があり、『中小企業が世の光となる存在』となることが大切だと語る。自社で、同友会で実践しているだけあって、鋤柄氏の迫力満点の講演だった
▼10月19日、「第6回あいち経営フォーラム」が、千名をこえる参加者で行われた。会場の熱い熱気から、間違いなく勉強意欲の旺盛な経営者が増えていることを実感した。憲章を国の政策にさせるには、こうした熱い想いをもつ経営者を増やしていくことが必要である。その為には私たちは自分の言葉で「同友会」を語り、「中小企業憲章」を語ることだ。これが21世紀を「中小企業の時代」とすることなのだ。

広報部長 加藤昌之