どうゆうき

▼宮崎の全国広報情報交流会で鋤柄幹事長の中小企業憲章の講演を聞いた。予定時間が終わっても、参加者の強い要望で鋤柄氏は再度、壇上の人となった。講演を聞きながら、「同友会もここまで来たか」と感無量だった。同友会に入会して知らぬまに20年が経った。昔の同友会と今の同友会に相当のギャップを感じるのは、私だけだろうか
▼いつの間にか、「同友会はこんなもんだ」と思い、不本意ながら、人に追随してきたところもある。しかし、ステータスや誇りを求めて他の経営者団体に所属もしてみたが、加入してみると、実体がよく解った。「同友会は行ったり、来たりだ」とよく言われる。空振りしたり、叩かれたりしても辛抱強くやり続けてきたことが、いつか幹を太らせ、葉を繁らせて来た。ここまで引っ張ってきた役員の皆様に敬意を表わさずにはいられない
▼会社もそうだろう。なかなか一朝一夕には理想に近づかない。だがあきらめずにやり続けることが大事であることを改めて、会から教えられている。地元でも目立っていた中小企業が結構姿を消しているご時世である。バルブ崩壊で、経営者が経営を真剣に考えるようになってきたことも、同友会にプラスになっているかもしれない
▼「中小企業のことなら同友会」とマスコミを始めとした社会的認識度の高まりにつれて、会員の意識もずいぶん変わってきた。「金融アセスメント法」制定運動から「中小企業憲章」制定へ。一連の流れができつつある中で、「21世紀は中小企業家が世直しをする」。こんな高邁な機運が私たちに芽生え始めている。これからが楽しみな同友会である。

報道部 竹内武司