インターンシップまとめ会議
11月5日
社員共育や日々の業務の見直しにつながった
90名の学生を42社(事務局)で受け入れて
今年で7年目となった同友会のインターンシップ研修。今年は13大学90名の学生を2週間にわたり、会員企業42社と同友会事務局で受け入れました。その総決算となる「まとめ会議」が、派遣大学と受入企業、学生実行委員会の参加で催されました。今年のインターンシップの成果としては以下の3点です。(1)働きがいや生きがい、社会人と学生の違いなどを、中小企業の現場を通して学び成長した。(2)中小企業の本当の魅力が学生や大学教員に広く理解されてきた。(3)受入企業側では、社員教育や日々の業務の見直しにつながった。企業の人材のパート化、派遣社員化が進む中、若者の雇用を守り、ひいては日本経済の発展を保障する意味でも、インターンシップの一層の充実が求められることが共通認識となりました。
●受入企業より
私自身が一番刺激を受けた
自社では初めてインターンシップ生を受け入れました。当初自社への希望者はいないだろうと思っていたのですが、2名の学生を受入れることになりました。初めての受け入れで不安でしたが、社長の私自身が中心となり、2週間の研修計画を組み立てて臨みました。ここ数年、新卒学生を採用できずにいるのですが、インターンシップ生を受け入れることによって、社員教育の大切さや新卒採用の大切さを学びました。2週間の研修で1番刺激を受けたのが、社長の私だったのではないでしょうか。
●派遣大学より
政策的活動を含め雇用問題の解決を
現在、フリーター420万人、ニート50万人超という若年者の失業が大きな社会問題となっており、今後ますます深刻化していくことでしょう。愛知同友会では7年間に渡り地道なインターンシップに取り組んでおり、学生をどう育てていくかを企業家自身が追求しています。今後は、連日マスコミ等でも注目を浴びる団体として、政策的な活動も含め、雇用問題解決の一助としてのインターンシップを展開されていくことが必要ではないでしょうか。
●学生実行委員会より
希望者が増加、受入企業の拡充を
昨年度発足したインターンシップ学生実行委員会も2期生(9名)にバトンタッチしました。この実行委員会の目的は、中小企業で学ぶ魅力を後輩に伝える、自らインターンシップに関わる、他大学の学生との親交をはかる、そして就職活動に活かしていくということです。インターンシップを希望する学生は年々増えていく中で、受入企業は少なく、研修できない学生も多くいます。ぜひ皆さんにご協力いただき、来年以降も受入企業の拡充をお願いします。
アンケート結果より
「働くこと」は「喜び、生き甲斐」
受入企業と参加学生の両者に、実施時期や企画、企業研修の内容や今後に関してアンケート調査を行っていますが、学生の感じた同友会のインターンシップの特色として挙げられているのは以下の3点です。(1)社長が熱っぽく経営理念を語ることで、感動を覚えた。
(2)企業の隅々まで見渡せたことで、製品(サービス)が生まれるまで体感できた。(3)「働くこと」イコール「喜び、生き甲斐」ということを実感し、深めることができた。
●今年の企業側、学生側の評価等の詳細および3年間のアンケート調査結果と7年間の同友会の取り組みは、会のホームページ「Ainet」にまとめられています。
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