青同連協総会・卒業式
3月16日
次代を創る青同会員500名を突破
藤原氏が新しい代表に
3月16日、ホテルグランコート名古屋で2004年度青同連協の総会と卒業式が開催されました。総会では代表の山本氏の「青同会員が500名を突破した」というスピーチにより、会場が大きな拍手に包まれました。青同には卒業制度があるにもかかわらず、会員数が常に増え続けているという状態は、伝統を踏まえつつ、時代に応じて青同が進化し続けてきた結果だと言えます。連協総会では、今年2月の35周年記念式典でも発表された「2010青同ビジョン〜次代を創る」が確認され、今後の青同の道筋が示されました。そして新しい代表に藤原聡之氏(藤原電機産業(株)専務、名古屋第2青同)が選ばれました。
自らの足で一歩を
藤原新代表からは、2005年度の活動テーマ「Take Off」の意味と活動方針が発表されました。次年度は「2010青同ビジョン」を軸に、青年同友会が更なる進化をするための初年度であり、「私たちが自らの足で、その一歩を歩き出そう」と力強く語られました。
今年度は24名が卒業
総会終了後、同会場で2004年度の卒業式が開催され、理事や卒業生の移籍先の地区会長、青同OBの皆さんなどを含め、241名が参加しました。卒業式は厳粛なムードの中、各青同の会長より卒業生一人ひとりに卒業証書が授与され、卒業生全員からは青同への想いが語られました。笑いを誘う人、感極まって涙する人、表現は違っても共通して卒業生が語ったのは青同活動の中で得た仲間の素晴らしさでした。
1000名青同をめざす
このような強い仲間づくりができる青同を私は誇りに思います。互いに叱咤激励、切磋琢磨しながら愛知同友会のリーダーに、さらには中小企業の次世代のリーダーとなることが、青同会員の役割だと改めて思いました。今、青同は500名をこす会勢で、新たな一歩を歩み始めました。一人ひとりが良い伝統を継承しながら、同友会理念を企業で実践し、会で報告し、良い還流を生み続けていきたいと思います。そして2010年には愛知県下に10の青同、そして1000名会員で卒業式を迎えることができると確信しています。
尾張北青同伊藤豪則
卒業にあたって
青年同友会は41歳卒業制です。20歳で青同に入会された宇佐美氏と一昨年まで青同連協代表を務められ、昨年度より「あいち経営フォーラム」の実行委員長となられた上根氏の2人に卒業への想いを語っていただきました。(編集部)
在籍20年間を振り返って
宇佐美隆行中京高周波工業(株)
先代(父親)の急死
何年この時を待ちわびたことでしょうか。人生の半分の期間を青年同友会に在籍し、21年目の今年、やっと卒業させていただきました。「同友会運動の体現者」と言うにはまだまだ未熟ですが、同友会が私の生活の一部になっているような気がします。私が同友会に入会するきっかけとなったのは、先代社長(父親)の急死による会員名義変更です。昨今の会員さんの入会動機は大変前向きで、真剣に学びたいという方が多いので、私のようなタイプは稀になってきました。
21歳で社長に就任
この20年間にはいろいろな事がありました。父親の急死から始まり、21歳で社長に就任、仕入先からの取引拒否にもあいました。バブルが始まり、人材の奪い合いによる人件費の高騰。バブルが弾け、不景気時代の幕開け、現在に至るまで経営危機は数知れず。3つあった工場も現在は本社工場に集約。プライベートでは結婚、そして離婚。そして2年前には母親(専務)も癌で他界しました。この20年間、何度自分の力不足を呪い、会社をたたもうかと思ったことか。度重なる経営危機に、これ以上借金を増やすより…と、心が折れかかったこともありました。しかし現在こうやっていられるのは、青同の先輩諸氏の応援と激励のお陰なのです。また、わが社はここ数年業績が思わしくなかったのですが、今期は経常で黒字のめども立ちました。今後は、同友会運動と企業活動を両輪とし、同友会入会21年目にして成文化した経営指針の実践に頑張りたいと思います。
青年同友会の後輩達へ
上根崇上根精機工業(株)
全国の同友会から今、熱い注目が
私は青同でいろいろなチャンスを頂きました。地区会長や連協代表、そして神奈川での青全交の報告者、地元愛知で開催された全国総会の報告者、それ以外にも第3青同の役員や連協役員、理事や支部長会議への参加などです。このような機会を得て、多くの「気づき」や「学び」を得ることができました。これらのチャンスを頂けたのも、今の青同があるのも、諸先輩方が道筋をつけ、信頼という実績を残してきたからです。結果、愛知同友会はもとより、全国の同友会から愛知の青年同友会は今、熱い視線を浴びています。
同友会あってこそ
青同は今、愛知同友会の活動のリード役的存在ですが、誤解して欲しくないのは、愛知同友会の組織的なバックアップがあるからこそできているのです。各支部や各地区、そして、事務局の皆さん方の応援があってこそ、今の青同があることを認識して欲しいのです。青同が活発に活動し、若い会員が増える。私たちのように年齢がくれば、青同を卒業して地区に移籍する。同友会としても青同を卒業した会員が増えることが、強い愛知同友会を創ることにつながることだと私は確信しています。
「日本一の同友会」その原動力に
こういった愛知同友会の組織的な動きを全国の同友会が注目しています。青年同友会はしっかりした運営を行い、会員も確実に増えています。ただ、私達だけで活動している訳ではないことを絶対忘れないで下さい。会社でも経営者であれば自社のことだけでなく、業界の動きや経営環境を含めた大きな視野で、自社の経営全般を見なければなりません。青年同友会も同じです。青同の役員は、自地区のことだけでなく、青同全体も見て欲しい。連協の役員には、青同のことだけでなく、愛知同友会全体の動き、そして全国同友会の動きもぜひ把握して欲しいと思います。皆さんには愛知同友会が「日本一の同友会」となる原動力になっていただくことを期待します。