憲章推進本部
7月14日
自社と業界を語り、「中小企業憲章」を学ぶ
理事・支部役員59名が参加
憲章学習の「パッケージ」を利用
7月14日、「中小企業憲章」学習会が憲章推進本部主催で開催され、理事・支部役員・政策委員・事務局等59名が参加しました。愛知同友会では憲章学習活動のために政策委員会が中心となり、「中小企業は日本の宝」(パワーポイント・音声入)や「学習パッケージ」を作成。当日はそのパッケージのスケジュールにそった進行で行われました。パワーポイントを見た後、小熊政策委員長から「憲章・条例とはなにか」の説明と、山本代表理事より「わが業界の現状と自社の方向性、外部環境阻害要因、そして中小企業憲章に期待するもの」と題した報告が行われました。山本代表理事は、「CO2の規制強化」や「水資源の浪費」という自然環境問題から、建設業界での「技能の伝承」と「労働者確保」の問題などを前提に、自社の今後の方向として、「新しい発想を取り入れる」「小さくても活力のある会社をめざす」という具体的な経営課題を語りました。
一人一人が主体的に
さらに「持続型社会」「弱肉強食競争社会からの脱皮」「循環型社会の育成」「伝統文化の復活」「自然との共生」などに中小企業憲章運動が導いていくことを期待するとし、「会員一人ひとりが力を惜しまずに、中小企業憲章制定に向けて一緒に頑張っていきましょう」とまとめました。この報告を受け、「わが業界の現状と外部環境、自社の方向と望ましい経営環境とは」をテーマに、事前に参加者が書いたレポートを参考にしながらのグループ討論が行われ憲章とは何なのかを深めました。すでに尾張支部役員会や地区例会でも、憲章学習会が行われていますが今後、理事や支部役員が中心となり、実際に「パッケージ」を利用した中小企業憲章の学習会を開催していくことを確認して閉会しました。
尾張支部役員会
6月28日
自社経営と「中小企業憲章」
わが業界と自社の方向性、外部環境阻害要因とは
和田勝氏(有)シー・アンド・シー保険サービス(副支部長―経営環境担当)
愛知同友会では「中小企業憲章」学習活動のため、「自社経営と『中小企業憲章』」の視点から「学習パッケージ」がつくられています。内容としては、(1)「中小企業は日本の宝」(パワーポイント・音声入)を見る、(2)「わが業界の現状と自社の方向性、外部環境阻害要因」をテーマに代表者が報告を行う、(3)事前に上記テーマで参加者はレポートを書き、グループ討論で意見交換を行うです。支部役員会や地区例会(本紙4面)で実際にこのパッケージを利用した学習会が行われています、尾張支部役員会での学習会の模様を紹介します。
学びを地区に持ち帰って(片岡支部長)
中小企業憲章の学習会において、まず日本の中小企業には既成概念があり、「中小企業だから…」といって妥協している面が少なくありません。同友会で活動している私たち企業家は、そういった認識を脱却し、日本の中小企業の手本となるような会社づくりをしていこうではありませんか。ぜひ、本日の学びを皆さんの地区に持ち帰って、中小企業憲章の学習運動を進めていきましょう。
62万から5万に〜大激変の保険業界
96年の日米保険協定以降、保険業界は目が回るほど変化しています。生命保険会社はバタバタ潰れ、損保元受23社が大手五社に集約されるという激変の業界です。当然、代理店も62万社から30万社となり、この先5万社まで減るとも予想されています。また07年からは銀行窓販やディーラーの保険販売のテコ入れなど、競争もさらに激化することが予想されます。
環境変化の中、自社経営の方向は
自社の方向性は、基本理念に集約されています。まず第一にお客様から必要とされる代理店であることです。これは、以前はどこの代理店で契約してもお客様にとっては同じでした。しかし現在は保険が多様化して、お客様にあった適切なアドバイスを踏まえての代理店が必要とされる時代なのです。第二にお客様の指向に根ざした「影響力をもつ」代理店になることです。自社は元受の保険会社の看板を掲げずに、「C+C保険サービス」の名前だけで営業しています。これは非常に難しいことで、自社の存在意義が正面から問われます。第三に事業として(専門のプロとして)代理店経営を行うことです。昔は、代理店業務は一人で気ままに営業していた方が儲かったし、それが普通でした。しかし現在は先にお話したように激しい競争の中で、いかに企業として体質を強化していくかが大切です。
指針あればこそ、望ましい環境が見える先日、社内で経営指針発表会を開催しました。今後わが社は「保険代理店」専業で、企業として成り立つのかというかなり根本的な議論をし始めました。こういう視点が大切ではないかと思っております。今後は社員も採用して、地域から、お客様から必要とされる企業をめざしてきたいと思います。自社の方向性が明確になると、その阻害要因も明確になります。特徴的なことを挙げると、満期表の所有権の問題や、保険会社と代理店の対等な関係づくりなどがあげられます。つまり、自社を取り巻く経営環境とその中での自社の戦略を明確にしてこそ、外部阻害要因が、そして望ましい経営環境がはっきりしてくるのです。以上を聞きいただき、気づかれたと思いますが、実は憲章の学習は経営指針づくり、見直しの機会として取り組める課題でもあるのです。
片岡支部長より
憲章のパワーポイントを見て、「新しい経済の担い手」として活躍するには、大前提としてどんな経営環境にも耐え得る強靭な経営体質の会社にすることです。それがなければ中小企業憲章を語り、広めていく資格はないのではないでしょうか。
◎この記事は支部役員会「まとめ」を利用させていただきました。(編集部)
中小企業憲章とは
地区で学習会開催
瀬戸特別例会6月23日
中小企業は日本の“宝”
憲章を学ぶ(PartT)
特別例会では、中小企業憲章・中小企業振興条例制定運動の提唱について、政策委員会が作成した「憲章とは」のパワーポイントが上映された後、政策委員会の加藤洪太郎氏に報告していただきました。難しい内容でしたが、その後のグループ討論では活発な意見が飛びかいました。今回の目的は、中小企業憲章制定についての必要性や意義を会員に唱えることでしたが、グループ討論では明確な結論は出ませんでした。しかし十分に例会の目的は達成できたと思います。これからは、会員同士がお互いに刺激しあって、運動を広げていくことが大事であると感じました。今回は特別(公開)例会ということもあり、他地区から八名の方が参加されたことをつけ加えておきます。
cafe茶蔵大西文明
一宮地区
6月28日
主役は中小企業だ!
佐分孝臣氏(有)マルサホーム
今例会は「中小企業憲章」という難しいテーマでしたが、参加者は40名(内ゲスト1名、オブザーバー14名)で盛会なものとなりました。特に他地区からのオブザーバーの方が多く、「中小企業憲章」に対する関心の高さがうかがえました。前半は、ビデオ「NHK人間講座〜『共生経済』が始まる」の一部を観賞、中小企業が置かれている立場や同友会の魅力を再確認しました。そして、あらためて「同友会3つの目的」についてグループ討論を行い、特に「よい経営環境づくり」に関して、現在抱えてる自社の問題点や今後の課題について意見交換を行いました。後半は「中小企業憲章」の説明を、政策委員会が作成した「中小企業憲章」学習資料であるパワーポイント『中小企業は日本の“宝”』を用いて行いました。「日本経済を支えているのは私たち中小企業だ!」と強く認識し、良い経営環境の実現、中小企業の地位向上にむけて「中小企業憲章」の必要性を各自が考えました。今回は「中小企業憲章」制定へ向けての第一歩となる例会となりました。
司法書士 武鹿事務所武鹿正治
刈谷地区
6月21日
自社の経営環境と中小企業憲章
中村正美氏(株)中村モータース
愛知同友会で積極的に取り組んでいる中小企業憲章について、昨年度はその必要性を学びました。今年はさらに一歩進めて、私たち個々の企業にとっての必要性について考えることを目標とし、今例会を開催しました。参加者は29名(内ゲスト1名、他地区会員6名)でした。また今例会には山本代表理事と、政策委員会から吉岡前委員長をはじめ4名の方が参加されました。前半はプロジェクターを利用し、憲章についてのプレゼンテーションを行い、後半は憲章について中村氏からの自社とのかかわりが報告され、中小企業憲章への理解をさらに深めることができました。中小企業憲章は、中小企業の存続・発展のために必要不可欠な状況になりつつあり、今後も引き続き議論を深めていく必要があると感じました。グループ討論では、それぞれの企業をとりまく現状について話し合いを行い、規制のある業界とない業界によって、状況が大きく違うということがよくわかりました。
泉秀木材(株)三浦恭嗣