6月末上半期増強の天王山
広報活動の充実をめざして
6月24日の広報部会では、「支部活動や増強活動での広報の充実の為に」をテーマに、名古屋、尾張、三河の3つの会合をどのような切口・視点で取材し、「同友Aichi」紙面に反映していくかを論議しました。結果が以下の記事となりました。(広報部)
名古屋支部増強講演会(経営者の集い)
6月28日
今、私を支えるのは同友会の仲間たち
朴寅鎬氏カムサ代表
今年度初の名古屋支部「経営者の集い」には、総勢208名(内ゲスト68名)が参加。当日は16名が入会し、盛況に開催されました。報告者は朴寅鎬氏。同友会会員には「新井さん」の方が馴染みがあると思います。同友会では第1青同の地区会長を経験し、会社を順調に成長させていた朴氏。しかし、会社の急成長で人材を増やすうちに、経営者として現場や市場を見ることを怠ります。そして、顧客獲得を怠った付けが一気に会社を襲い、資金繰りが悪化。2003年12月、ついに事業継続を断念します。2年間のサラリーマン生活を経て、現在は「カムサ」を起業し、同友会会員を中心とした前会社時代の顧客様を主にサービスを行っています。会社の成長、整理、起業の中には同友会会員との強い友情や絆があり、それがあることで、再起を果たすことができたと朴氏は話されました。日本は欧米に比べ、経営者が再起を果たすには大変難しく、同友会では政策提言として、このような社会環境の改善を求めています。会員の中には朴氏のような経験をし、新会社を興して、立派に経営している方がいます。貴重な経験をした仲間が、再起を果たし大きく成長していくことを期待します。朴氏には再入会をしていただき、また以前と同じように、共に勉強していきたいものです。
●入会者の感想
◆異業種の勉強会は新鮮で、非常にまじめな会だと思いました。特にグループ討論では、いろいろな見方や考え方がある事を知り、同友会で学んでもっと視野を広げていきたいと思い、即日入会を決めました。
◆講演を聴いて、同友会を通じて経営者同士の強いつながりを感じた。私は名古屋に来たばかりなので、いろんな経営者と知り合いたい。またその活動の中で、共によい経営者になるための勉強をしたいと思い、即入会を決めました。(株)加藤設計加藤昌之(広報部長)
尾張支部増強講演会(経営者の集い)
6月29日
同友会で学んだ社員と「共に育つ」
徳升忍氏(株)ドライバーサービス社長(三河支部支部長)
創立記念日にあたる7月9日に2600人、年度末には3000人会員をめざす愛知同友会にとって、上半期の天王山とも言える尾張支部「経営者の集い」が開催され、101名の参加者、内29名のゲストが参加しました。基調報告では三河支部長の徳升忍氏が、「同友会で学んだ社員と『共に育つ』経営」をテーマに、ソフトな語り口で会場を魅了しました。徳升氏は同友会で学び実践し、経営課題を克服された経緯や「人を生かす経営」(労使見解)を基本に置いて、「現在もなお奮闘中である」という実践体験を語りました。その後、会場を移しての懇親会では一転、元気印愛知の面目躍如とばかり、活発な相互交流の場となりました。ゲストからは次々と入会宣言や前向きな発言が飛び出し、最終的には14名の方が当日入会されました。一口に増強活動とは言うものの、地区ごとに少しずつスタンスの差があり、今後の地区における展開やフォローに「乞うご期待」といった印象を受けました。ちなみに瀬戸地区では閉会後有志が集まり、ゲストも交えての反省あり、お笑いあり、決意表明ありのにぎやかで和やかな第2部が開かれました。
藤井窯業原料(株)藤井裕子(瀬戸広報部員)
三河支部「新会員オリエンテーション」
6月30日
同友会で学んで、わが社は変わった
波多野辰美氏波多野建設(株)社長(三河支部幹事長)
波多野氏は中学卒業後、大工の見習いとなり、25才で独立しました。当時はなかった現場見学会などが当たり、予想以上に会社は発展、本社ビルも建設しました。決してらつ腕家のイメージではなく、誠実で親しみやすく、熱心な姿勢がお客様の信頼を得たのに違いありません。順風がゆえに陥りやすい苦い経験もされたようですが、波多野氏は同友会での学びを真剣に活かされ成長をとげます。氏がどん底の時に出あった衝撃の言葉「すべての原因は自分にあると捉えられる人」は、グループ会でも話題に上っていました。「馬鹿社長の私を反面教師にしていただければ」と言われながら、現在では「競争しない安心安定経営で、社員に生きがいを提供している」という自信の域に到達されています。人間性を土台に立脚した社会性と科学性が見事に花開いたという印象です。科学性主導経営が巾を利かしがちな現代において、波多野氏の経営方針は地元密着企業のひとつのあり方を示しています。ゲスト紹介では入会宣言もとび出し、私も若い新鮮なエネルギーを吸収することができました。
竹内襖材(株)竹内武司(刈谷広報部員)