どうゆうき

▼参加学生102名、受け入れ企業51社。8月22日同友会のインターンシップが始まった。キックオフの日、学生の顔には不安と戸惑いの色が入りまじる
▼ケイ・クリエイトの加藤社長の基調報告。「教育と共育、我社でも私に教えてくれた社員がいます。彼が25歳の時、私に言いました。『社長だって25歳の時があったでしょ。その時のことを思い出して下さい。偉そうなこと言われますが、もっとわかるように説明して下さい』。彼はぶるぶる震えていました。私にとって金槌で頭をど突かれた思いでした」。一生懸命メモをとっているのは会員ばかり。学生の中にはペンすら手にしていない者も
▼グループ討論での岩田硝子の岩田社長の発言。「昨年、我社の営業社員に同行した学生が車の中で聞きました。『20年もこんな営業の仕事をしてあきませんか』。社員『家庭を持つのはどういうことか。家族を幸せにすることが俺の働く目的だ』。車中で人間と人間の会話がありました。インターンシップでは人間の生き方に迫り、プロの働き方を確認してください」
▼先般、千葉での中同協総会第8分科会での大田堯先生の報告。「educationを教え育つとしたのは適訳ではない。この言葉には引き出すという意味がある。何を?人間のその気を引き出す。私は『演出する』と訳したい。人生は偉大なドラマ。一人一人の一大ドラマを助けていくのが教育だ」
▼今年のインターンシップを経験した学生が9月2日の卒業式の日、見ちがえる程元気な顔で、目を輝かせてやってくるかどうか。楽しみでもあり、大きな責任を感じる。

副会長 福谷正男